お金の勉強を始めた結果…【岩井秀人 連載 2021年4月号】

いわい・ひでと●作家・演出家・俳優。4月23日(金)、舞台「世界は一人」(出演:松尾スズキ 松たか子 瑛太/脚本・演出:岩井秀人/音楽:前野健太)がWOWOWライブでオンエアされます。

のんびりとコロナ禍である。夜な夜な寂しくなっては、世の人々と同じように、「でもなあ、会うのもあれだしなあ」で、結局YouTube見てたりな日々なのだ。

そんな中でも、次回の「いきなり本読み!」の台本探しのために、俳優の寄り合い「どもども」の面々と下読みなどを粛々とやっていて、若者たちなんかは特にそうなんじゃないかと、「君ら、寂しくないのか?」と聞くと、堰を切ったように「ざびじいでずぅう!!」と言う。何よ、至ってクールに入ってきて、そつなく本読みしてたのに。

そうか、そういえば20代の頃、いや、若ければ若いほど、自分が「寂しい」ということをオープンにしてはいけないという、暗黙のルールがあったなあ。あれは辛い。そりゃ病んだり死んじゃいたくなったりするわけだ。言っていこうよ、「ざびじ~!」と。

さて、そんななか突如、男岩井の元にお金が降ってきた。ずいぶん前に亡くなった祖母が、40代の可愛い孫、男岩井に積み立て、満期のまま放置されていた預金があるとのこと。え? 満期になってから10年以上経っている!? 何やってたんだ、銀行。「なんそれなんそれ」と、ハガキに書かれた銀行に行き、「オススメの…」なんぞと有無を言わさず全額下ろし、満期後10年以上放置されていた間の利息を見て驚いた。

現代の銀行の預金金利が「0.00いくつ」ということは漠然と分かっていたが、実際に100万前後の預金に、1ケタ円の利息しかついていないという現実に、「じゃああの手数料の値段はなんだ!? しかも窓口だと両替ごときで金取る!?」と、資本持ってるもんにありがちな「じゃあ他所に行け」的な殿様商売根性にイラッとくる。我々庶民から何年も借りてる金でやりくりしてるくせに、全く利息をつけて返さない上に、逆に人に貸す時だけは、年に18%とか取る。まじで、18000倍か、180000倍の利息である。一回ゆうちょに振り込んだだけで、50年分の利息くらい取るじゃん!  君たちに心はあるのか!?  特にゆうちょが嫌いなのか!? あ、ついでに言っておきたいけど、弊社と取引する方々、ゆうちょはやめてほしい。なんでゆうちょだけあんな高いの? 口座の入り口がすごい狭くて他銀行よりパワーが必要なの? 倍くらいかかってるよ!

これはもう「貯金」ではない。貯まってないし。今まではお金を守ってもらってると思ってたけど、「守ってあげる代わりに、50年に1度だけ、振り込みをするチャンスをやろう」なんてやつと仲良くしたくない。ということで、家に帰るやネットに張り付き、「預金」「金利」などと調べ始めれば、それまでなんとなく「まあいっか」と思っていた「投資」とか「米国インデックス」とかの謎がどんどん解明され、1週間ほど経った頃には、

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