女性騎手として、女性として【藤田菜七子 12月号 連載】

名古屋競馬の宮下瞳騎手が、10月に通算900勝、12月7日に年間100勝を達成しました。日本の女性騎手による年間最多勝利は、1985年に宮下先輩が記録した85勝なので、15年の時を経て、キャリアハイを更新したことになります。
 私が所属している中央競馬(JRA)と、宮下先輩が所属している地方競馬(NAR)は、開催日数も異なるし、騎乗回数も違うので、単純に数字を比較することにあまり大きな意味はありませんが、それでも――すごい数字です。
 でも、もっとすごいのは、2005年に27歳で結婚。2009年8月から1年間、韓国競馬に参戦し、2011年に一度、引退。翌2012年に男の子を、2年後の2013年に再び男の子を出産し、その後復帰してから、この記録を達成したということです。
 結婚!? 出産!?
 競馬のことしか考えられない今の私にとっては、遠すぎてピンときません。そりゃあ、縁があれば、いつかは……とは思いますが……今はまだ想像することも難しいですね(笑)。

 

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