脚本を書くのに、脚本家を名乗らない理由【大根仁 2020年9月号 連載】

オレは自分が作るドラマや映画の脚本を自分で書くが、自分のことを“脚本家”だとは思っていないし、プロフィールの肩書きに“脚本家”と記すことはない。オレの中での脚本家とは、オリジナル作品を書ける人のことであり、原作ありきの作品が多い自分が脚本家を名乗るなど、おこがましいからだ。

 

ちなみにドラマ演出家とも映画監督とも、自分から名乗ることはない。ミュージックビデオやCMを撮ったり、またこうやって駄文を書いたりと、色んな仕事に手を出している節操のないオレがドラマ演出家を名乗るには、ドラマを専門にやっている演出家に失礼だし、映画だけで食べていける人だけが映画監督を名乗るべきであると思っているからだ。なので、肩書きを問われた時は、ジャンルを問わず映像を撮っていることは嘘ではないので“映像ディレクター”としている。

                                  

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