ファンの心をリング上で揺さぶり続けたレジェンドレスラーたちが、ルールを変えて再び激突――。
脳トレをテーマに絶賛放送中の『クイズ!脳ベルSHOW』(BSフジ)のスピンオフとしてもはや毎年恒例の企画となった『脳ベルプロレスリング』が、今年も帰ってきた!
今回は長州力、藤波辰爾、獣神サンダー・ライガーの「長州軍」と、武藤敬司、船木誠勝、天山広吉の「武藤軍」がボードゲームなどで対決。テレビの企画を理由に積年の恨みを晴らすような死闘が繰り広げられるTKJP(叩いてかぶってジャンケンポン)では、今年も衝撃的な展開が!?
そんな中、「プロレスはゴールのないマラソン」として生涯現役を貫いてきた武藤が、本番組の放送直後となる2/21に、ついに現役を引退。マラソンを走り終える武藤が、この番組をきっかけに新たなマラソンコースを発見!? 新街道をますます驀進することになりそうな武藤ほか出演者の声をお届けします。
文/K.Shimbo
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<放送情報>
『クイズ!脳ベルSHOW特別編 脳ベルプロレスリング』
BSフジ 2/18土曜 午後6・00~7・55
出演/MC:岡田圭右(ますだおかだ) アシスタント:川野良子(フジテレビアナウンサー) 実況:辻よしなり(61) リングアナ:田中ケロ(64)
出演レスラー(五十音順)/獣神サンダー・ライガー(?) 長州力(71) 天山広吉(51) 藤波辰爾(69) 船木誠勝(53) 武藤敬司(60)
※カッコ内は放送時の年齢
<チーム紹介>
長州軍(長州力、藤波辰爾、獣神サンダー・ライガー)
長州と藤波といえば、「名勝負数え唄」と言われるほどの激闘を繰り広げたライバルであり、盟友であることは言うまでもない。むしろ、注目すべきはライガーと藤波の共演だ。ライガーは藤波が1990年に立ち上げたユニット「ドラゴンボンバーズ」のメンバー。相撲の部屋別制度をプロレスに取り入れた先進的な試みである「ドラゴンボンバーズ」が令和の『脳ベルプロレスリング』でまさかの復活! しかも長州もメンバー入り! などと妄想を膨らませると、より番組を楽しむことができるはず。
武藤軍(武藤敬司、船木誠勝、天山広吉)
武藤と船木はともに1984年に新日本プロレスに入門。同期は蝶野正洋、故・橋本真也さんという豪華な顔ぶれだ。船木はひとつ先輩のライガーとともに道場で後輩にさまざまなイタズラ(?)をしていたことで知られ、武藤はあるインタビューで「船木、橋本、ライガーの後輩じゃなかったことはラッキーだった」とも語っている。天山は1990年に新日本に入門。船木は既に他団体に移っていたが、若手時代には橋本さんの奇想天外なイタズラの被害に散々遭っている。彼の心境を想像しながら番組を観ると、よりスリリングな気分を味わえるだろう。
1年ぶりに会う同窓会みたい(ライガー)
――まずは、MCの岡田圭右さん、1年ぶりの『脳ベルプロレスリング』はいかがでしたか?
岡田 まさに、緊張と緩和(笑)。これがやっぱり醍醐味ですね。緊張感とのギャップが面白くて、ハラハラドキドキもあって。今回もみなさんの名勝負の数々、たくさん生まれました! この番組を観て、またプロレスファンがざわつくと思いますよ。
――それでは、長州軍のみなさんから、収録の感想を聞かせてください。
長州 いやもう、どのゲームも負けるときは悔しくて。今回は本当に藤波さんとライガーに申し訳ない場面が多かった。
藤波 リングとは違うけど、緊張感がありましたよね。それにしても、船木の動体視力はすごい! 次回もやりたいね。
ライガー 前回の収録が1年前で、今回またやらせていただいて。1年ぶりに会って、「元気だった?」っていう同窓会みたいでした。ゲームも楽しくできたし、また機会があれば呼んでいただければと思います。
―― 一方の武藤軍のみなさんも感想をお願いします!
武藤 お遊びに見えるけど、何でも負けると悔しいからさ。ライガーがいつも番組を観ているらしくてやばいと思ったけど、こっちには船木選手がいるからね。
船木 いや、僕は藤波さんの付き人だったので、ピコピコハンマーでも頭をたたくのは辛かったです(笑)。こんなことはあり得ないですから。この番組ならではです。
長州 船木、オレが相手だったらどうしていた?
船木 いや、たたきますよ。勝負ですから。
武藤 天山はあまり役に立たなかったかな。蝶野が推薦してきたのに(笑)。
天山 すいません。初めてだったので……。もうちょっと遠慮なくいけば良かったなと。次回は頑張ります。
岡田 真面目やな!
――また、実況が辻よしなりアナウンサー、リングアナウンサーが田中ケロさんで、30年ほど前の『ワールドプロレスリング』を思い出させてくれる方々が勢ぞろいしています。
辻 80年代、90年代のプロレス界の大スターが一堂に会しているだけで、もう心がワクワクドキドキしちゃって。先ほど岡田さんが「緊張と緩和」とおっしゃっていましたけど、静と動でもありますよね。あの、大将戦のジャンケン前の緊迫感は、東京ドームや両国国技館かと思いましたよ。さすが、僕らの心をわしづかみにしてくれる方たちだなと改めて感じました。
田中 TKJP(叩いてかぶってジャンケンポン)の復活がうれしかったです。この番組がスタートするきっかけだと思うので。。
引退後の武藤の活動方針が決定!?
――この番組の放送が2月18日で、武藤さんの引退試合の直前です。少し気が早いですが、みなさんから引退後の武藤さんに期待することはありますか?
辻 この団体を旗揚げすればいいんじゃないですか。
岡田 全国をまわってTKJPをやって(笑)。面白いですね! じゃんけん前のやり合いとかも盛り上がりますからね。
辻 編集で放送されない部分が面白いから。
武藤 これで、オレの道が決まったな。
一同 (爆笑)。
武藤 これまでにも歴代、いろんなレスラーが番組に出ているからね。藤原組長とか越中とか、蝶野とか。みんなに参加してもらって。
長州 だけど、年齢制限があるだろ。オレは今回で終わりだ。
武藤 いや、これは若かったら出れないんですよ! 年取ったから出れるんです(笑)。
岡田 TKJPは脳の活性化にいいですから。脳トレです。
――最後に岡田さんと長州さんから、番組の見どころをお願いします。
岡田 みなさん、テレビに出る時は温和な、ちょっと面白いおじさんみたいな感じでイジられたりしますよね。だけど、プロレスラーとしての闘志、燃えるもの、この番組でしか見られない部分があると思います。
長州 リングを降りてもう4年近くたつんですけど、本当に素晴らしい場を与えてもらった気がします。年齢的に今回で線を引かれちゃうのかもしれないけど……、まぁ来るとこまできたなっていう感じですから。
――長州さん、そんなことおっしゃらずに、次回もまた参加してください!
長州 ええ、やりたいですね。
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