佐々木希「キレイなことばかりではない、人間味のある役を演じることが増えた」演じることへの想い【『ユーチューバーに娘はやらん!』インタビュー】

2021年は映画監督・三池崇史氏が演出を務めた舞台『醉いどれ天使』に出演するほか、現在放送中の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)大阪編に出演するなど、出演作が続く女優・佐々木希

1月17日スタートのドラマ『ユーチューバーに娘はやらん!』(テレビ東京系)で“テレ東ドラマ初主演”を飾る。本作は、主人公・平千紗(演:佐々木希)が、ハイスペック&安心安定のテレビ局員と、あすも分からない人生冒険の人気ユーチューバーの“対局的な2人”の間で恋に揺れるラブコメディドラマ。インタビューでは、今作への意気込みと近年の女優としての活動について語ってもらった。

撮影/友野雄 取材・文/編集部

ユーチューバーに娘はやらん!
あらすじ・・・ここに、間も無く結婚式を挙げる女性がいる。彼女の名前は平千紗(演:佐々木希)。迎えた人生最大の晴れ舞台。 しかし、その日に起こってしまったある悲劇…そんな最悪の日に2人の男が千紗の前に現れた。 高収入で安定志向のテレビ局員・榎本信(演:金子ノブアキ)。“好き”を貫く登録者数 100 万人超えの人気ユーチューバー ・ タックタック(演:戸塚純貴)。これまで出会ったことないタイプの男達の間で揺れながら、新しい恋に向かって動き出す千紗。 頑固な父・総一郎(演:遠藤憲一)のハードルもあり、彼女の恋路は山あり谷ありの連続!? 果たして最後に千紗が選ぶのは、テレビ局員かユーチューバーか!?

      

台本を読んで、私自身も千紗から元気をもらいました。


──佐々木さんは今作でテレビ東京のドラマ初主演とのことですが、独自路線を貫く「テレ東ドラマ」にはどんな印象をお持ちでしたか?

佐々木:視聴者としてテレ東のドラマを拝見していると、出演者の方々が楽しそうに演じられているなという印象があります。以前に出演させていただいたドラマ『バイプレイヤーズ』の撮影現場でも、スタッフさん含め、皆さんが楽しそうに撮影されていて、私自身もすごく楽しかったです。

──作は、結婚式で佐々木さん演じる新婦の平千紗が新郎に逃げられてしまう、という衝撃的な展開から始まりますね。台本をお読みになられて作品とご自身が演じる千紗にはどんな印象をお持ちになりましたか?

佐々木:笑いどころがすごく多い作品なので、クスッと笑えて、ほっこりする気持ちになりました。また、このドラマでは千紗と同世代の方がよく話題にする「結婚」や「彼氏」、「”YouTube”と”テレビ”」などがテーマとして扱われていて、この世代ならではの「あるある」が詰まっているなと感じました。千紗はとても前向きな主人公で、台本を読んで私自身も千紗から元気をもらいました。千紗との共通点は元気で明るいところは同じかなと思いました(笑)。

 ──共演者の方々の印象はいかがですか?

佐々木:お父さん役を演じるエンケン(遠藤憲一)さんとは、CMや『バイプレイヤーズ』(テレビ東京)など何度か共演させていただいているのですが、すごく優しい方です。本当にこんなお父さんがいたらいいな、と思う程です(笑)。また共演させていただけるのはすごく嬉しいです。

©「ユーチューバーに娘はやらん!」製作委員会

©「ユーチューバーに娘はやらん!」製作委員会

──本作は、大ヒット作『あなたの番です』(日本テレビ系)や『共演NG』『じゃない方の彼女』(ともにテレビ東京系)など近年、ドラマでも話題作を手がける秋元康さんが企画・原作のオリジナルドラマですね。佐々木さんは、秋元康さんのドラマ作品には、どのような印象をお持ちでしたか?

佐々木:この作品の台本を読んでいても感じたのですが、登場するキャラクターをすごく魅力的に描かれているなと感じます。今作で私が演じる千紗は、30代女性の多くが直面するであろうテーマに悩むキャラクターで、どこか可哀想で滑稽にも見えるのですが、一生懸命で前に進もうとするところに可愛らしさを感じました。他の作品でも、主人公だけでなく、たくさんのキャラクターの魅力が伝わるように作られている印象があります。

        

キレイなことばかりではない、人間味のある役を演じることが増えた


──2021年は舞台『醉いどれ天使』に出演されるなど女優としての活動が印象的でしたが、佐々木さんにとって昨年はどんな一年でしたか?

佐々木:本当にお芝居に向き合わせていただいた一年でした。舞台は6年ぶり2回目だったので、毎日プレッシャーとの闘いでしたが、終わった時の感動が印象的で、すごくいい経験をさせていただいたなと思います。昨年は、色々なお仕事をやらせていただいたので「感謝」と「少しは成長できたかな?」と思える一年でした。

──朝ドラ、主演ドラマと出演作が続いていますが、演じる役柄・作品も幅広くなっている印象があります。ご自身は演じる役柄の変化をどのように感じられていますか?

佐々木:キレイなことばかりではない、人間味のある役を演じさせていただく機会が増えたなと思います。そういった役を演じる際、自分が今まで経験してきたことがお芝居に活きる時もあります。逆に経験していないことでしたら、深掘りして自分で裏設定を考えたりするのですが、そういう役作りでの作業はすごく楽しいです。

──最後に、お仕事・プライベートでは2022年はどのような展望がありますか?

佐々木:お仕事はやっぱり楽しいなと思っています。年を重ねると挑戦することが怖くなってきますが、それにかかわらず、どんどん挑戦した方がいいなとも思っているので、色々なことにチャレンジしていきたいと思っています。さらに、プライベートも充実出来たらいいなと思っていて、コロナ禍なので難しい部分もありますが、自然の多い場所も好きなので、色々なところへ行って色々な景色を見たいなと思っています。

【番組情報】
ドラマプレミア23『ユーチューバーに娘はやらん!
1月17日(月)放送スタート
毎週月曜 午後11:06~午後11:55
テレビ東京系 

【出演】佐々木希 金子ノブアキ 戸塚純貴 若月佑美 栗山英宜 / 斉藤由貴 遠藤憲一
【企画・原作】秋元康
【監督】西浦正記 関野宗紀 松田祐輔
【脚本】舘そらみ 川﨑いづみ いとう菜のは 本田隆朗

【プロフィール】
佐々木希(ささき・のぞみ)
●1988年2月8日生まれ、秋田県出身。2006年芸能界デビュー。以降映画やドラマ、CM、雑誌など多岐に渡り活躍中。現在、『所JAPAN』(関西テレビ・フジテレビ)でレギュラーパネラー、『すてきにハンドメイド』(NHK Eテレ)で東京MCとして出演。またワンマイルウェアブランド「iNtimité(アンティミテ)」を手掛ける。

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TV Bros.編集部
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