推し問答!【6人目:ホスト好き 佐々木チワワさん後編】「消費社会とぴえんの報道」

様々な人に「推し」や「推し活」について語ってもらう「推し問答!~あなたにとって推し活ってなんですか?」、第5回のゲストは現役大学生でライターの佐々木チワワさんです。なお、この記事は後編になります。

【編集部注:前編全文は発売中のTV Bros.8月号に掲載しております。後編は全文無料でお読みいただけます】

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最近よく聞きますよね、「行き過ぎた推し活」「過剰な推し活」問題。歌舞伎町を歩いていたら、街頭アナウンスで「メンズ地下アイドルやメンズコンカフェ、過剰な推し活からパパ活に気をつけて」と流れていて「とんでもねえ職業差別が?」と思いましたけど、それはそういう側面があるから生まれているのでしょうね。

それに伴って、「行き過ぎた推し活」「過剰な推し活」パパ活や性風俗で身を持ち崩す女性たちの報道も増えた気がします。ご家族から「お前の推し活は過剰なのでは?」と問い詰められないか、ヒヤヒヤしている方もいるかもしれません。「最近熱中しすぎてお金を使いすぎかも」と我に返る人もいるかもしれません。そういう効果もあるでしょう。ただ、傷ついた若い女性たちをセンセーショナルな形で切り取っている、社会問題「風」の報道も目に付きます。私はそういうの、好きじゃないです。ずっと好きじゃない。だって、そういった情報を「消費」するのは誰か? って話ですよ。メディアの人、それを見る人たちじゃないですか。

「いやいや自分は心配して言ってるから」「そんなことはやってはいけないから」

そうですね、その通り。でもそれは「欲望を発散したお客さま」の定番セリフでもあります。過激な報道に興奮するお客さま。推す人、推される人、それを切り取る人、眺めるひと、皆、何に欲望し、何を消費しているのですか? 後編では、そういう話をしてます。推し活はどこいった? いや、これは推し活と切っても切れないテーマですよ。私はそう信じています。

 

取材&文/藤谷千明 題字イラスト/えるたま

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