肝を冷やしたいあなたにおくる初夏のB級映画祭り②:アリ

近年はサメやワニが一つの映画ジャンルとして独自の立ち位置を確立したが、地球上にはまだまだ映画の主役級になれる生物はたくさん存在する。今回は「初夏のB級映画祭り」ということで、サメやワニに次ぐべく、さまざまな生物が主役(?)のB級パニック映画を、どどんと5日連続で紹介! 日本列島がすでに猛暑の兆しを見せる今日この頃、肝を冷やしたい方はこちらの映画で涼んでみてはいかがでしょう。

今回は、女王アリに軍隊アリ、働きアリと、我々と同じく(?)ヒエラルキー世界を生きるアリさんたち。俗にいう「働きアリの2割はよく働き、6割は普通に働き、2割は怠ける」という生態に、日々の生活との類似点が思い当たるフシがある人もいるのではないだろうか。

紹介するのは、そんなアリさんたちを堪能できる3作品。小さいからといって舐めてかかると痛い目にあう(かもしれない)ぞ!

文/あんみつ(アドバンスワークス)

初夏に涼みたいあなたにおくる…B級映画特集【記事一覧】

後世に与えた影響も大きい!? アリ映画の先駆けであり名作!『放射能X』

『放射能X』予告編

まずはアリ映画の先駆けともいえる1954年(『ゴジラ』と同じ制作年!)の『放射能X』。ニューメキシコ州の砂漠で、一人茫然と歩き続ける少女と不審死を遂げた男性を警察が発見した。捜査を進めるうち、放射能実験のあおりをうけたアリが突然変異で巨大化、人を襲ったことが判明する。これ以上巨大アリが増える前に女王アリを退治すべき、と捜査協力を依頼された生物博士は訴えるが……。恋愛や仲間要素など余計なものを排除し、終始巨大アリとの戦いを、リアリティをもって描く1作。

アリさんの性質に則った戦術で無理矢理さも軽減(巨大化、というのはいったん忘れてほしい)。そのため、夏休みの自由研究に一役買ってくれるのではないか、というレベルでアリの生態に詳しくなれる。そしてモフモフを感じさせる巨大なアリさん(アリには毛が生えているんです)が、中盤以降は愛らしく感じてくるので、ファミリー視聴にもおすすめしたい。ラストはあの大名作『エイリアン2』を思い起こさせる流れであり、本作が後世に与えた影響の大きさもうかがい知れるだろう。

『放射能X』(1954年)
監督/ゴードン・ダグラス
出演/ジェームズ・ホイットモア、エドマンド・グウェン、ジョーン・ウェルドン
U-NEXTにて配信、Amazonプライム・ビデオほかレンタル配信中(5/16現在)

超絶接写のアリにゾワッ! 天才デザイナーが監督した『フェイズ IV/戦慄!昆虫パニック』


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