猫のつまらない話 第20回【3月号 能町みね子 連載】

文&題字イラスト/能町みね子 写真/サムソン高橋

1年半の連載が書籍となって、2022年2月22日ニャン×6の日に発売!

前回ほかバックナンバーはコチラでも読めますが、書籍には撮り下ろしグラビアや番外編、サムソン高橋さんの寄稿なんかも収録しているので絶対買ってね!

詳しくは特設ページをチェックしてください🐱

 

また、#能町四社連合 をつけて感想ツイートをSNSに投稿してもらえると、抽選で能町さんのサインをプレゼント! というキャンペーンも4/4まで開催中。

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  ウチの猫について書くことがやっぱり何もない。

何度も言っていることで申し訳ないけれども、毎月ない。

今日も朝、「あれっ!?」と猫の存在に気づき、「今日かわいくない?なんでこんなにかわいいの?」と話しかけてしまった、という程度のことしか起こってない。

これはルーチンワークではありません。毎日、きちんと気づき、私は心底「今日は特別にかわいい!なぜ?」と驚いているのです。毎日ちゃんとびっくりするので、どうしても話しかけずにはいられません。

だからさ、結局「かわいい」という派生形のこんなことしか書くことがないわけ。どうしよう。

それで、私は小町といつも会話しているわけだけど、この行動を会話と呼ばない人がいる。

確かに、これを会話と呼んでいいかどうかについては厳密に言えば意見の分かれるところだろうと私も承知しています。アキラなんかは、私が居間で自ら四つん這いになって小町の目を見て話しかけていると、「また独り言を言っている」とヤバい人扱いをしてきます(アキラのこういう発言については私と違い、ルーチンワークである)。

さて、この件について、私はもう少し丁寧に説明する必要があるでしょう。

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