竹達彩奈が驚いた日向坂46・丹生明里の意外な一面とは?「一体いつ寝てるんだろう?って思ってます(笑)」【劇場版「DEEMO」インタビュー】

音楽リズムゲーム「DEEMO」が劇場アニメ化。劇場版『DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-』として、2022年2月25日より全国公開される。

 

「DEEMO」は、ピアノをコンセプトに据えた音楽リズムゲームで、旋律の美しいクラシック音楽から、ロックナンバーやジャズ、エレクトロなどの幅広い音楽性を取り入れた音楽ゲームとしてのクオリティの高さと幻想的な世界観の謎めいたストーリーが支持され、全世界累計2800万ダウンロードを突破した大ヒット作。今回の映画化では『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』『ダイヤのA』で脚本を務めた藤咲淳一が総監督・脚本を、アニメ『鬼滅の刃』『ソードアート・オンライン』やNHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』などの劇伴音楽を手がけたコンポーザー・梶浦由記が主題歌を手がける。

 

今作で、記憶を失った謎の少女・アリス役の竹達彩奈と物語のキーパーソンとなる「仮面の少女」役の丹生明里(日向坂46)にインタビュー。

 

撮影/梁瀬玉実 取材・文/編集部

(C)Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会

劇場版『DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-
●劇場公開日:2022年2月25日
新宿バルト9ほか全国ロードショー
原作:Rayark inc.「DEEMO」 
総監督:藤咲淳一
出演:竹達彩奈・丹生明里・鬼頭明里・佐倉綾音 ほか
(C)Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会

あらすじ…ある日、空から一人の幼い少女が落ちてきた。目を覚ました少女は記憶を無くしていたが、目の前にいる黒の紳士が「Deemo」であることはなぜか知っていた。Deemoが奏でるピアノの旋律に誘われるように、少女は自分の名前が「アリス」だということを思い出す。その不思議な城には、彼女を優しく見守るぬいぐるみの「ミライ」、クルミ割り人形の「くるみ割り」、フワフワと宙に浮く「匂い袋」、表情を隠した「仮面の少女」がいた。ピアノの音色で成長する木が天窓まで届けば元の世界に帰ることができるのではと考えたアリスたちは、城に隠された楽譜集めを始める…。

公式サイト  Twitter

 

丹生ちゃんは意外と夜行性


──竹達さんと丹生さんのアフレコは別々で行われたんですよね。今回のような取材やイベントの場でお話しされてみて、お互いの印象に何か変化はありましたか?

竹達:初めてお会いしたのは生配信のイベントだったんですけど、とにかくキラキラしていて笑顔がとってもステキで「なんて可愛らしい子なんだろう!」というのが第一印象でした。実際にお話ししてみると出身地が同じ埼玉県だったり、食べ物が大好きなところやゲームが大好きなところとか、共通点がたくさんあって! こんなに忙しく活動しているのに、いつゲームしてるんだろうって思ってます(笑)。

丹生:あはは!

竹達:LINEを交換させていただいたんですけど、私が遅い時間に返信することがあって。「さすがに寝てるよな〜」って思って送るとすぐ返事がくるので、「一体いつ寝てるんだろう…?」って思ってます(笑)。

丹生:それ、なんか恥ずかしいですね(笑)。

竹達:すごくふわふわして穏やかな感じだけど意外とアグレッシブな子なのかなと思いました(笑)。

──意外と夜行性だったと。

丹生:まさに夜行性なんです(笑)。

竹達:そうなの!?

丹生:すごく夜行性というわけではないんですけど(笑)。夜はゲームとかしちゃうんですよね。そういう時に、竹達さんから連絡があったら「起きてるときはすぐ返さないと!」って思っているのですぐ返信します(笑)。

竹達:けっこうすぐ返ってきます(笑)。

──丹生さんはアニメがお好きとのことですが、竹達さんをテレビなどでご覧になられていたときと実際にお話しされてみてから、印象は変わりましたか?

丹生:私にとって、竹達さんは「テレビの中の方」というイメージがあったんですけど…。

竹達:いやいや、全然! 全然だよ(笑)!

丹生:お話しさせていただくうちに、すごくフレンドリーに接してくださる方なんだなと分かって、一気に安心感が芽生えました。今回、アフレコが別々だったのがとっても悲しいので、この『DEEMO』をきっかけにこれからもいっぱいお仕事でご一緒させていただけたらいいなと思っています! それと、竹達さんもお肉が好きということで…。

竹達:あ、そうですね!

丹生:いつかお肉を一緒に食べに行きたいです…!

竹達:ね! 一緒に食べに行きたいです(笑)。

                                                    

 「ゲームのアリス」を大切にしつつ、アニメ
ならではの表情豊かなところも大切にした


(C)Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会

──今作の声優陣には鬼頭明里さん、佐倉綾音さん、山寺宏一さんなどの人気声優の方々のほか、濱田岳さん、渡辺直美さん、イッセー尾形さん、松下洸平さんなど俳優として活躍される方々も名を連ねていますね。実際に完成した作品をご覧になられて、他の方々のお芝居をどのように感じられましたか?

竹達:私は鬼頭明里ちゃんと一緒にアフレコして、それ以外の収録は一人だったので、他の方々のセリフを自分の中で想像しながらアフレコさせていただいたんですけど実際に完成したものを観て、その想像していたものを遥かに超える、魅力的で鮮やかな声とお芝居でした! 特に、丹生さんは今作が初めての長編アニメのアフレコだったと聞いていたんですけど、それを全く感じない、すごく素敵なお芝居でした。

丹生:嬉しいです…! 長編アニメのアフレコは初めての経験だったので「こうやって収録するんだ!」と思って、全てが新鮮でした。私がアフレコした時はアリスの声は入っていたんですけど他の方々の声は入っていない状態で、実際に試写を観て、みなさんのお芝居が本当に素晴らしくて! 目を閉じていても感情が伝わるようで、自分がまだまだだなと感じるのと同時に「もっと上手になりたい、成長したい」という気持ちになりました! 

──本当に素敵なお芝居でした。今作を通じて、丹生さんは声優業をこれからも続けていきたい気持ちはありますか?

丹生:はい! この『DEEMO』のアフレコをしているときに、ワクワクした気持ちが止まらなくて、もっと色んな役に挑戦してみたいと思いました。今作で演じた「仮面の少女」の役は、高めの声を想像して家で練習していたんですけど、現場では監督さんに「もう少しで低めで」という指示があって、声色をいろいろ変えて収録したので、もっと表現の幅を広げられたらいいなと思いました。「ミライ(CV:濱田岳)」や「匂い袋(CV:渡辺直美)」、「くるみ割り人形(CV:イッセー尾形)」の3匹のセリフの掛け合いが可愛らしくて、私もそういう掛け合いをいつか演じられたらいいなと思いました(笑)。

(C)Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会

──竹達さんはアフレコの際、監督から何かディレクションはありましたか?

竹達:私はゲーム版で何年も演じさせていただいたキャラクターだったのでアフレコ中はそんなに言われてないと思うんですけど、今作で演じる際に、ゲーム版と違ってアニメ版のアリスが感情豊かに、色んな表情を見せてくれていると感じたんです。それってなんでだろう?と考えたんですけど、ゲームの中だとアリスは基本的に「一人の世界」にいるからだと思ったんです。部屋にはDeemoはいるけど喋ってくれないし、仮面の少女もいるけど基本的に嫌われているからコミュニケーションは取れないし(笑)。だからゲーム版では城にある不思議な部屋の中をずっと一人で探索して、モノローグのように「あれはなんだろう?」「これはなんだろう?」と思うような、自分の中で完結した世界だったんです。

──確かに。

竹達:だけど、このアニメでは「ミライ」や「くるみ割り人形」がアリスの内面を引き出してくれる感じがして、そのおかげでアリスが魅力的で年相応な可愛らしい女の子になっているんだ、と感じました。だからベースである「ゲームのアリス」を大切にしつつ、アニメならではの表情豊かなところも大切にしながら演じました。

(C)Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会
(C)Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会

                                                   

劇場でしか感じられない臨場感を楽しんで


──この「DEEMO」はオリジナル楽曲など、音楽面でのクオリティの高さが世界的に支持されていますよね。お二人はこの「DEEMO」の楽曲の魅力をどんなところに感じられますか?

竹達:私はもともとゲームの『DEEMO』をずっとプレイしていてすごく好きなんですけど、どの曲も名曲と言っていいくらい、本当に素晴らしいんです。聴いていて琴線に触れるような、直接心の中に入ってくる感じがあるんです。心に寄り添ってくれるような優しい音楽もあれば、劇場でも流れる『Leviathan』や『ANiMA』などの激しめの曲もあって…。人の感情をメロディに置き換えてくれる感じがして、そういう魅力が楽しんで聴ける理由なんだと思います。

丹生:私は『DEEMO』の音楽を聴いた時、どこか懐かしい気持ちになるんです。それはもしかしたら自分がピアノを習っていたという個人的な思い出もあるのかもしれませんが、そういう懐かしい気持ちになる優しい音楽なんだなと思いました。それも全てが優しいだけじゃなくて激しめの曲もあって…。凄すぎますね、音楽を創る人って(笑)! 私も今、ピアノを練習しているのでいつか「DEEMO」の曲も弾けたらいいなと思ってるんですけど…DEEMOの指の動きを見ると早すぎて(笑)。

(C)Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会
(c)Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会

──今作は楽曲が魅力の一つなので、映画館で観ることでより楽しめる作品だと思うのですが、その一方で近年は配信サービスの普及により映画をスマートフォンやタブレットなどで見る方も多いですよね。今作を映画館で観る意味について、お二人はどのように考えられていますか?

竹達:ん〜、難しい問題ですよね…!今は配信で手軽に見ることができて、それはそれで良さもあるんですけど…。今作で言えば、素敵な楽曲がたくさんあって、劇場でしか楽しめない臨場感があって、それは映画館でしか感じ取れないものだと思うんですよね。それと、私が試写でこの作品を初めて観た時に、部屋の奥から雨の音が聞こえてくるシーンがあるんですけど…、その音が本当に部屋の外から聞こえてくるんだよね!

丹生:リアルでしたよね!

竹達:そう!すごくリアルなんです。その感動は劇場でしか分からないと思うので、音楽はもちろん、そういう小さな音などサウンド面も楽しんでもらえたらいいなと思っています。

丹生:やっぱりスマートフォンやテレビの場合、その機器についてるスピーカーから音は出ると思うんですけど、映画館だと360度から音が聴こえてきて、自分が「あ!音に包まれているな〜」という感覚があって、それは映画館でしか感じ取れないことだと思います。この『DEEMO』はストーリーはもちろんですが音楽が本当に素晴らしくて、まるでコンサート会場にいるような気持ちになれるので、ぜひ音を劇場で感じていただきたいです!

──ちなみにお二人がご覧になった試写は7.1chの音響でご覧いただいたとのことです。

竹達:そうなんだ!じゃあ、ぜひ皆さんも7.1chの劇場でご覧ください(笑)!

【Profile】
竹達彩奈(たけたつ・あやな)
●6月23日生まれ、埼玉県出身。2012年にシングル「Sinfonia! Sinfonia!!!」でソロデビュー。アニメ『けいおん!』中野梓役、『ラーメン大好き小泉さん』小泉さん役、『だがしかし』枝垂ほたる役など代表作多数。

【Profile】
丹生明里(にぶ・あかり)
●2月15日生まれ、埼玉県出身。女性アイドルグループ・日向坂46のメンバー。2017年に『けやき坂46 追加メンバーオーディション』に合格し、デビュー。ドラマ『DASADA』『声春っ!』(日本テレビ系)に出演。

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