ラジオ関西Podcast の冠番組『マユリカのうなげろりん！！』で人気に火が付き、昨年の『M-1 グランプリ』では“ ずっとキモダチ”というキャッチフレーズでも大きな話題と笑いを呼んだマユリカ。幼なじみならではの息の合ったやりとりや、ちょっとキモい（!?）けどクセになる2人のキャラクターにハマる人が続出。この春からスタートしたレギュラー番組『お笑い4 コマパーティー ロロロロ』の収録後の2 人を直撃し、番組についてや人気者になっても“ 変わらないところ” などを聞きました。
なお、この記事は『TV Bros.』本誌6月号（発売中）でも読むことができます。
※本誌と当Web記事では若干内容が異なっています。
取材・文／釣木文恵
撮影／大槻志穂
環境が激変した中でも
変わらないところは…
──全国ネットに先がけて放送されたパイロット版をご覧になって、いかがでしたか？（※取材は全国ネットの初回放送前）
中谷 オープニングのＶＴＲも、大喜利のお題の出方も、むっちゃ細かいところまで凝っていて力が入ってるなと思いました。
阪本 「うわ、テレビや」と思いましたね。すごく華々しくしていただいて、見やすかったです。あとは中谷がこんなにオバハナ（ゲストで登場した＝LOVEの大場花菜）に大喜利でボロ負けするのかと。
中谷 オバハナは大喜利強かったですねぇ（笑）。
──今日の収録（５月１日放送）はどうでしたか？
中谷 収録に来るたびに新しい企画があるので、スタッフさんたちがすごく考えてくれているんだなとひしひしと感じています。今日は初めて制限時間のない「ニュース速報大喜利」をやりましたけど、制限時間がない分、とんでもなく体感時間が長くて苦しめられました（笑）。
阪本 やりながら「これ一生続くんかな」と思いましたね（笑）。（回答者が書き上がるまでの）つなぎのトークで話すこともなくなって。
──さまざまな大喜利企画がありますが、得意なもの、苦手なものは？
中谷 得意ではないんですけど、好きなのは「次回予告」。音に合わせてしゃべるのが楽しいです。文字だけで答えるお題は苦手ですね。せめて（得意な）絵は描かせてほしい(笑)。
阪本 僕も「次回予告」が好きですね。前の人の答えを受けて続きを考えて次の人に渡すやつは全部、みんなでひとつのものを作ってる感じがあって楽しいです。苦手なのは、4人で同時に答えを叫んでそろえる企画。あれは間違えた時に、ボケたわけじゃなくてシンプルな失敗なので、弁明の余地がなくて恥ずかしいんです。
──今回はゆにばーすのはらさんが天の声を担当されていましたね。
中谷 はらちゃんは声が特徴的で、聞いてすぐわかるのがいいですよね。でも、収録ではすごく自分を追い詰めているので、のびのび気楽にやってくれたらいいなと思います。
阪本 せっかく同期で一緒に番組ができているのに、落ち込みすぎて「私に遠慮せず切ってくれていいから」とか今日も５回くらい言ってきたんで、心苦しかったです（笑）。いつかは楽しんでほしいですね。
中谷 重荷に感じんといてほしいな（笑）。
──これまで出演されてきたお笑いライブのコーナーと、テレビバラエティーの共通点は何かありますか？
中谷 全く同じものはないですけど、大阪の劇場で十数年やってきてほんまによかったなと思います。『ロロロロ』に限らず、ライブを通じてちょっとずつそういう要素を練習した、その延長線上にテレビがある気がして。
阪本 舞台でやってることとテレビでやってることは基本同じで、仲の良い芸人相手やったのが一流アイドルとか一流芸人になっているだけな気がします。
── そのお相手の変化に対しては、うまく対応できていますか？
阪本 今のところ、偶然うまくいってますね。「緊張するし人見知りするなぁ」と思ってたんですけど、始まってみたら意外とすんなりいけてます。
中谷 最初は心配してましたけど、阪本の様子を見てると今後も大丈夫なんかなと思います。
阪本 パイロット版のメンツが、松村沙友理さん、大場花菜さん、ナダルと、明るい日なたのような人たちで楽しかったんですよ。で、レギュラー一発目のゲストに呂布カルマさんがいらして。スタッフが急に変わったんかと不安やったんですけど（笑）、番組自体が結局和気あいあいとする仕組みになってるので、これも楽しくできたのがでかかったですね。
──お２人の状況は、東京に拠点を移したこの１年で激変しましたが、そんな中でお互いの変わらないところは？
中谷 人間の部分はなんにも変わってないと思いますね。嫌なことは嫌やって言うし、しんどいことはしんどいっていうし。
阪本 中谷の、感情のない質問ができるところですかね。興味もないくせに、時間を埋めるためだけにゲストに質問してるんですよ。とりあえず音を発するっていう。まあ、助かりますけど。
中谷 助かるんやったらそんな言い方せんとって（笑）！
Q、4人でパーティーするなら誰とどんなパーティーをする？
中谷 僕は紅しょうがの熊元プロレスと、ビスケットブラザーズ原田（泰雅）と、あと１人、誰か後輩のデブを呼んで、食べ放題のパーティーをしたいです。周りに合わせて量を調整しなくてもいい、好きなだけ食べられる食欲任せのパーティー。
阪本 うーん、じゃあ僕と、紅しょうが稲田と、あと誰やろうな…ナダルかな。で、ゆにばーすのはらちゃんを呼んで、はらちゃんを励ますパーティー。
中谷 ああ、いいな。
阪本 傍から見たら全く悪いできじゃないのに、はらちゃんは「私、できてない」と思いすぎてるんですよ。その呪縛を解いてあげたい。
中谷 パーティーっていうか、それカウンセリングやな（笑）。
『お笑い４コマパーティー ロロロロ』
中京テレビ・日本テレビ系
毎週水曜日 深0・29～0・54
マユリカがゲストと4人1組で“カルテット大喜利”に挑戦して笑いを生み出すネオ大喜利バラエティー。5月1日㊌の放送では、回答者ゲストにくっきー！と弓木奈於（乃木坂46）、判定員ゲストにゆめぽてが登場する。
マユリカ●阪本(1990年1月7日生まれ)、中谷（1989年10月23日生まれ）。3歳からの幼なじみで、ともに兵庫県神戸市出身。2011年にコンビ結成し、よしもと漫才劇場を中心に活動。2021年7月より、ラジオ関西Podcastで冠番組『マユリカのうなげろりん！！』がスタート。2021年・2022年『M-1グランプリ』準決勝進出。2023年4月より活動拠点を東京に移し、同年『M-1』でファイナリストとなる。
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