「つけびの村」の著者で「ロイヤルホストを守る市民の会」代表でもあるフリーライターの高橋ユキさんがお届けする、ブロス的社会派連載!
事件や報道を追う中で引っかかった“違和感”を、ロイホでひと息つきながら軽妙に綴ります。
今回の違和感は、みんな大好き“占い”について。毎日のようにTVで発表され、日々翻弄されてしまう占いの受け入れられぶりに警鐘を鳴らす! 余談ですがおまじない世代の担当は定期的に結城モイラ先生の現在が気になって検索しています。
(マイブームメニューの紹介つき、みんなもロイヤルホストを堪能しに行こうね!)
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普段は主に裁判所で、主に刑事裁判を見ていろんな記事を書いている私が、日常で感じる違和感を紡ぐ本連載は、ついに次が最終回となった。思えば長いこと書いてしまった。ありがたい限りです。自分はスーパーネガティブ思考であるため、連載は毎回「次で終わりかな」と……第一回目から戦々恐々としていたが、ここまで続けさせてもらったことに感謝申し上げます。
あと2回のうちの1回です。
さて、違和感を紡ごうにも、ぼーっとしているとその違和感を忘れてしまうような年齢になってしまった。そしてまた、ぼーっとすると、ふと思い出す。そういうものが違和感のように思う。そんなふうに今回ふと思い出したのは、大阪でのこと。
わたしは、『非週刊女性ポパイ』というイベントを能町みね子さんとやらせてもらっている。気になる事件を深掘りしてお互い発表するという内容だ。配信だけでなく会場でも見ることができるのでいつかぜひご覧いただきたいのだが、その共同現調(共同現地調査の略。命名・能町みね子)で大阪に出向いたことがあった。最近は一緒に調査もするのである。
そんな現調では、ある現場から現場へと歩きながら、能町さんといろんな雑談をする。そこで……もはや経緯も詳細も覚えていないのだが、たしか、お互い、占いが嫌いだ……と打ち明けたのだった。
なかなか勇気のいることだった。なぜなら、占いというのはもはやおそらく日本人の99.8パーセントぐらいが大好きで、なんの違和感もなく受け入れていると思しき一大ジャンルだからだ。日本における起訴後の有罪率と同じぐらいの割合だろう。朝の情報番組では、天気予報と同じぐらいの位置付けで星座占いがランキング形式で出てきたりする。それを見て「今日はいい日になりそうだな」とか思ったり「12位だから静かに過ごそ〜」となったりする。
そんな異教徒だらけの日本で見つけた『占い嫌い』の仲間が能町さんだった。普段、雑談の99.8パーセントを忘れてしまうが、あまりに衝撃を受けて、これは覚えている。
私の占い嫌いは、小学生の頃に遡る。当時からハマると一気に深いところまでいってしまう性分だったのか、当時、占いにどハマりしていた。『My Birthday』という占い雑誌があり、少ない小遣いで毎号買っていた。この世には説明できないことがいっぱいある。成長するにつれてさまざまなことを知ると、説明できるものも増えてくるのだが、子供のころは説明がつかないことが今よりいっぱいだった。なので、理屈のわからないものを信じやすい。私は『My Birthday』の占いや、おまじないにハマった。
最近、自分の記憶が古くなりすぎて、夢か現かわからなくなることがあるので心配になりググったら、ちゃんと『My Birthday』は存在していた。「愛と占いの情報誌」なのだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/My_Birthday
いまならデタラメだとわかるが、当時はこのおまじないの効果を信じて、真面目に取り組んでいた。どんなおまじないかというと、こういうものだ。
http://yukacinnamon.jugem.jp/?eid=418
5人で歩くと美少年に会える!
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