賞の行方を徹底予想! そして今年も生配信を決行!『第95回アカデミー賞・言いたい放題大放談! 柳下毅一郎×渡辺麻紀』

今年もアカデミー賞の季節がやって来ました! TV Bros.WEBではすっかりおなじみになったこの季節の風物詩、特殊翻訳家・柳下毅一郎氏と、映画ライター・渡辺麻紀氏による『アカデミー賞・言いたい放題大放談! 柳下毅一郎×渡辺麻紀』をお届けします。
今回もふたりがノミネーションをもとに、賞の行方を勝手に大予想。そして本番の授賞式は、こちらもいつの間にか恒例となった生配信でお届けしますよ!
取材・文/グレム倫子

 

※本記事で取り上げるのは「第95回アカデミー賞」ノミネート作品や関係する人物となり、一部ネタバレとなる箇所もございます。あらかじめご了承の上、お楽しみください

昨年に行われた『第94回アカデミー賞・言いたい放題大放談! 柳下毅一郎×渡辺麻紀』はこちら

 

<記事の前にお知らせ!>
『アカデミー賞授賞式中も大放談!vol.3』生配信決定!

TV Bros.WEBではおなじみとなった柳下毅一郎氏と渡辺麻紀氏によるアカデミー賞徹底予想企画
今年もアカデミー賞授賞式の模様を観ながら、事前予想との答え合わせや、受賞理由の考察、洋画にまつわるあれこれを語る動画生配信企画を実施します!
本企画の根底には、アカデミー賞をきっかけに洋画を少しでも盛り上げたい! という映画ファンとしての熱い思いが2人にあるから……というわけで、多少の粗相はご容赦願いつつ、ぜひご覧くださいませ。
配信日:3月13日(月曜)午前9時30分ごろ~
配信サイト:TV Bros.公式YouTubeチャンネル

 

<プロフィール>
柳下毅一郎(やなした・きいちろう)●映画評論家・特殊翻訳家。最近の訳書に、ジョン・ウォーターズ『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』、アラン・ムーアのクトゥルー・コミック『プロビデンス Act1』(ともに国書刊行会)。近著に『皆殺し映画通信 あばれ火祭り』(カンゼン)などがある。Webマガジン『皆殺し映画通信』は随時更新中。

渡辺麻紀(わたなべ・まき)●映画ライター。雑誌やWEB、アプリ等でインタビューやレビューを掲載。ぴあでは『海外映画取材といえばこの人! 渡辺麻紀が見た聞いた! ハリウッド アノ人のホントの顔』ベストカーWebでは映画などに登場する印象的な車について解説するコラムを連載中。また、インタビュー&執筆を担当した押井守著『押井守のサブぃカルチャー70年』(東京ニュース通信社)が発売中。

 

作品賞はスピルバーグの『フェイブルマンズ』に!?
『TAR/ター』は映画好きにはたまらない一作!

柳下 今年も作品賞ノミネートは10本。一番目立つのはやっぱり『エブエブ』(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)かな。作品賞を含め11ノミネートという最多を誇っている。

渡辺 凄いよね。監督(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)が一番驚いてるんじゃない?

柳下 そうかも。ダニエルズはB級映画のコンビ監督だし、役者たちもB級系。少なくともアート系や名優系じゃない。ストーリーや作り方もB級っぽいにもかかわらずこの大量ノミネート。前哨戦でも奮闘したので『エブエブ』が獲る可能性は大きい。

渡辺 B級っぽいくせに上映時間はA級の139分。90分くらいでまとめればかわいかったんだけどね。で、ヤナちゃんはどうだったの?

柳下 好きですよ。アメリカ人の大好きなセカンドチャンスものだし家族の絆の物語。いいんじゃないの?

渡辺 そっかー。私はダメだったんだよね。セカンドチャンスものも、実際に軌道修正してがんばる話は大好きなんだけど、こういうファンタジー的なセカンドチャンス系のよさが判らない。特にこの作品は目まぐるしいので、ただただ疲れるだけだった。しかも長いし。

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