『R-1グランプリ2022』のサツマカワRPGおかげで、「大会近いもんな」でいろいろなことから逃げられると思っているブロス探偵団が、先月の番組を振り返る定例テレビ調査報告書「第23回」。BSよしもと、BS松竹東急、BSJapanextという新たなBS局が開局した3月は、その新局で復活した『アタック25』や、太川陽介×河合郁人の「陣取り合戦」の別勝負、「沈黙のタモリ」、『妻、小学生になる。』の衝撃シーン、そしてやっぱり元気な「ひじきギャル」などの報告が上がっております。新ドラマ情報もあるよ!
文/ブロス探偵団
<プロフィール>
ブロス探偵団とは、1987年のテレビブロス発刊時に発足した、テレビを観察し小ネタを見つけてはほくそ笑む謎の集団。番組表の隅から愛あるツッコミを叫んでいた彼らが、TV Bros. WEB版にもまさかの招集。かつてはナンシー関も在籍したという噂だが、メンバーの総数は編集部の誰も知らない。
3月16日(水)後6:25
『水バラ ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 陣取り合戦7』(テレビ東京)
糊付け対決旅
旅のしおりに記された名所と名物(陣取りに必須)は黒いシールで隠されており、各市町村に入ったら剥がして確認できるルール。勝敗を左右するポイントでもあるため、それを剥がす瞬間が見どころなはずなのだが今回は黒いシールの糊付け具合が過剰! スパッと剥がれるシーンは数えるほどで、大半がグダグダな剥がし作業とだらしなく残るシール跡のコンボ! テロップやナレーションベースのシーンもあり、画面に映せる仕上がりにすらならなかったのでは? と勘繰りたくもなりました。「糊付け対決旅 シール取り合戦」じゃないのでスタッフさん次回は程よい糊付けでお願いします。
【探偵団(井)】
3月18日(金)後8:00
『タモリステーション』(テレビ朝日)
「ギャラ泥棒」なんて呼ばせない!?
1月放送の第1回は大谷翔平を、第2回となる今回は緊迫化するウクライナ情勢を特集。力の入ったVTRの内容よりも、タモリが冠番組でありながら番組中は聞き役に徹し、ほとんど発言しなかったことが話題に。専門家でもないのに芸能人が訳知り顔でコメントしている風潮を揶揄したともいわれ高い評価を受けた。ここでお笑いファンとして言っておきたいのは、いやいや『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日)のたけしなんて毎週置き物だよ! という悲しい現実。『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS)のレギュラー出演も終わったし、ぜひ第3回の『タモリステーション』にはたけしをゲストに呼んで、真面目に「芸人とニュースとワイドショー」を考えてほしい!
【探偵団(川)】
3月19日(土)後6:00
『MUSIC FAIR』(フジテレビ)
カメからしても大巨人ではある
『ミュージックフェア』で久々に見かけたコブクロ。黒田がコロナ禍でハマったイモリ飼育の話をして、小渕が「イモリからしたら大巨人ですよね。193センチにエサもらうってどんな気持ちなん?」とツッコんでいた。もはや聞き飽きた感もある身長いじりだが、黒田がその前にハマった不倫を自分も不倫騒動の経験がある小渕がいじるわけにもいかないし。こういう無難な鉄板ネタがあるのは強みだよね。ちなみに、次はカメを飼ってみたいそうです。
【探偵団(宝)】
3月25日(金)後10:00
『金曜ドラマ「妻、小学生になる。」(終)』(TBS)
あの人がいる
寺カフェ「喫茶たいむ」で霊が見えるマスター(柳家喬太郎)が常連・中村(飯塚悟志)に「憑(つ)いてるわよ、もんのすごいヤバいのが!」と言い放つと中村の後ろには『水曜日のダウンタウン』(TBS)の「“人がいる”が一番怖い説」でおなじみのあの人(白畑真逸)が! たった1秒でこの存在感を示すのもすごいが、「バイク王」CMでもバイクの霊を演じたりとこのジャンルのトップランナーへと一気に駆け上がったこの人が、今後どこに「いる」のか注目したい。
【探偵団(井)】
3月26日(土)後3:00
『旅して短歌クラブ』(NHK Eテレ)
日曜朝6時オンエアだよ!
小沢一敬らとの短歌対決に挑んで、初心者ながら見事4月3日(日)の新年度初回放送への出演権をゲットした7 MEN 侍の本髙克樹と矢花黎。4月から新レギュラーとして加入するにあたり、特に矢花くんは「ジャニーズJr.っていう括りだけでもライバルが100人以上いるわけで、僕の中ではこれはチャンスだなと思ってて…」と切羽詰まった表情でとつとつと意気込みを語っていたので、ファンの皆さんはぜひ早起きして『NHK短歌』(NHK Eテレ)をリアタイして応援してあげてください!
【探偵団(ア)】
3月27日(日)後1:00
『パネルクイズ アタック25 Next』(BSJapanext)
『脳ベルSHOW』とのBSコラボも期待!
ABC・テレ朝系での放送が終了した『アタック25』を、開局したBSJapanextが引き継ぎ『アタック25 Next』として再スタート。昭和時代からの往年の番組ファンを歓喜させた。この流れにのりかつての地上波の名クイズ番組の数々を同局で復活させていくのはどうだろう。『クイズ100人に聞きました』『世界まるごとHOWマッチ』(共にTBS)、『アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ)、そして、どさくさに紛れて『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』(同)を! 初代社長と親交のあったダチョウ倶楽部は、そのまま“ジャパネットたかた”のショッピングコーナーにも出演。今のテレビ界をがんじがらめにしているコンプラ、リテラシーをここで全て売り払っちゃう?
【探偵団(川)】
3月28日(月)後10:00
『しゃべくり007』(日本テレビ)
田中はノンスタ井上も大嫌いだそうです
「ヤンキーと占い師が大嫌い」というアンガールズの2人。「ヤンキーを自ら看板にして仕事する芸能人は最低」と吹き上がったところに「そんな奴いる?」と有田が聞くと「バッドボーイズの佐田とか」とあっさり名前を出した田中と、「適当なこと言って稼いでるのが許せない。一番嫌いなのは芸人崩れの占い師」と言い出した山根も「島田秀平とゲッターズ飯田」と、見てるこっちが思い浮かべた通りの名前を出してました。最近“好感度爆上げ”とか言われてるけど、相変わらず拗らせまくり僻みまくりのお二方、最高です。
【探偵団(ア)】
3月28日(月)後11:15
『ギャルいかがですか?』(フジテレビ)
「食事兼美容グッズ」だそうです
みちょぱ&令和最強ギャル軍団による『ギャルいかがですか?』。ギャルのひとりが「つけまに値引きされたひじきを付け足し、マスカラすると自然に映える」という貧乏時代の裏ワザを明かした。「ギャルマインドで日本を元気に」というコンセプトだけど、とりあえず、ギャルの元気な生態は伝わってきたぞ。なお、第1弾がクリスマスイブで今回が第2弾。もし次回があるなら、ギャルなのに元気がなさそうなゆきぽよも仲間に入れてやってくれ。
【探偵団(宝)】
<さ~て、4月のテレビは?>
新ドラマ、“豪華”が大渋滞です
初回ゲストが木村多江&安藤玉恵という4/4『阿佐ヶ谷アパートメント』(NHK総合)や、4/5『100カメ』(NHK総合)、4/5『イワクラと吉住の番組』(テレビ朝日)に4/8『飯尾和樹のずん喫茶』(BSテレ東)、そして4/9『キングオブコントの会2022』(TBS)など、レギュラー化された新番組や特番のチェックが大変な改編期がやって参りました。
でもって、春ドラマも続々スタート。弁護士(綾瀬はるか)が謎の人物(大泉洋)と共謀して元カレ(生田斗真)の遺産を狙うというおもしろくないわけがない月9『元彼の遺言状』(4/11・フジテレビ)に、二宮和也×多部未華子『マイファミリー』(4/10・TBS)、水曜10時の新ドラマ枠となる間宮祥太朗の『ナンバMG5』(4/13・フジテレビ)、上野樹里と松重豊親子の婚活物語『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』(4/19・TBS)、木村拓哉×ボクシングな『未来への10カウント』(4/14・テレビ朝日)、広瀬アリスらの群像ラブストーリー『恋なんて、本気でやってどうするの?』(4/18・フジテレビ)などの豪華な大渋滞に加え、高橋一生×柴咲コウという「直虎」勢は勝手にハラハラする『インビジブル』(4/15・TBS)が待ってます。
ほかにも、五代目はじめちゃんを道枝駿佑が務める『金田一少年の事件簿』(4/24・日本テレビ)、『家政夫のミタゾノ』(4/22・テレビ朝日)などのシリーズもの、ハナコ・岡部大が白ごはんをモリモリ食べる『しろめし修行僧』(4/8・テレビ東京)や、ちょっと別のことで話題になってしまった山下智久主演『正直不動産』(4/5・NHK総合)などもお忘れなきよう。スタッフさん、おつかれさまです。
「ブロス探偵団・定例テレビ調査報告書」前回はコチラ!
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