西村知美「90歳になったら『人生アドバイザー』をやるのが夢です!」【TV Bros.5月号チャレンジ特集号】

さまざまなバラエティ番組で活躍する西村知美さんは、「甲種防火管理者」や「小型車両系建設機械免許」などの国家資格をはじめ、「紅茶コーディネーター」や「オセロ1級」「けん玉道1級」など、55個の資格や検定を持つ資格マニアでもある。なぜ多くの資格類の取得にチャレンジしようと思ったのか。彼女の中には、“チャレンジ3原則”があると語る。現在52歳である彼女を魅了する資格取得やチャレンジの素晴らしさ、そして将来の夢とは?

編集/成澤さおり(アドバンスワークス) 取材・文/榑林史章 撮影/市村円香

TV Bros.5月号はチャレンジ応援号!鈴鹿央士ほかチャレンジの歴史とその極意

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<プロフィール>

西村知美(にしむら・ともみ)
1970年12月17日生まれ、山口県出身。射手座。O型。1985年に雑誌『Momoco』主催の「第1回ミス・モモコクラブ」でグランプリを受賞。翌年、映画『ドン松五郎の生活』で女優デビュー、同作主題歌「夢色のメッセージ」で歌手デビュー。

 

チャレンジすることに年齢は関係ない

 

――資格や検定を55個もお持ちとのことで。

 私は一体どこへ向かっているのか、自分でも迷走中です(笑)。ただ、相談者の希望や状況に合った資格を紹介してくださる「資格コンシェルジュ」という職業もあって。何度かお会いしましたが、その方は600以上の資格を持っていらっしゃるそうです。その方と比べたら、私の55個なんて比べものになりません(笑)。

――資格などを取り始めたきっかけは?

 昔からいろんなことに関心を持って挑戦していきたいと思っていて、中学の時はテニス、絵画、写真、囲碁などクラブ活動をたくさんやっていました。高校は芸能コースでクラブ活動が禁止されており、卒業後にピアノ、英会話、ダンスを習ったのですが、熱しやすく冷めやすい性格もあって、全て中途半端に終わってしまいました。

 結婚してから自分の時間を少し持てるようになり、主人が飲食店を開業するにあたって、一緒に「甲種防火管理者」の資格を取得したことがきっかけになりました。資格はゴールがはっきりしているので、私のように熱しやすく冷めやすい人間にはぴったりだと思いました。

――試験に落ちることもありますか?

 もちろんあります。でも、落ちたとしても再チャレンジできます。私の場合、挑戦は2回までと決めているんです。2回落ちたら「自分には向いていない」と諦めて、次のチャレンジに気持ちを切り替える。落ちても資格に向けて勉強したことは、決して無駄になりません。

――さまざまなことにチャレンジする上で、背中を押したものは何でしょうか?

 女優の丘みつ子さんから、「女優業をやるならどんな役が来てもいいように、いろんなことを勉強しておいた方がいい」とアドバイスをいただいたことは大きかったです。丘さんはセスナ機の免許、陶芸や書道の資格、サバイバル術など本当にいろいろなことにチャレンジされていて。その言葉が励みになりました。

――資格や検定の取得には、テキストで勉強するだけでなく、講習会などに通うこともあり、時間が必要だと思います。どのように時間をやりくりしていますか?

 時間は誰も作ってくれないので、自分で作るしかありません。一人暮らしなら自由がききますけど、私の場合は一緒に暮らす家族の協力が不可欠でした。料理は1週間分くらいまとめて買い物をして、冷凍保存できるものを作り置きしたり、掃除の回数を毎日から何日かに一度に減らしたり。娘に手伝ってもらったりしながら“時間貯金”を貯めて、できた時間を勉強にあてています。

――これまでに取られた資格や検定の中で、印象に残っているものは何ですか?

 ホームヘルパー2級です。私が受けた当時は施設での実習があって、体力的なものより精神的な部分で考えさせられました。自分の将来にも起きうる現実を、突きつけられた気がして……施設の方や家族と話し合い、準備する必要があると感じました。ただ、うれしい出会いもありました。体の麻痺で入っていらした60代の方は、大変なリハビリをがんばって全く動かなかった手が動くようになり、編み物ができるまでになったそうです。その方が自分で編んだウサギの人形を私にくださり、「リハビリをがんばれば、ここまで元に戻ることができると伝えてほしい」と。リハビリは痛いし辛いし、年齢的に諦めてしまう方も多いのですが、そこで諦めるかがんばるかでその先の未来が全く変わります。自分に負けない心がどれだけあるか、チャレンジすることに年齢は関係ないと思いました。

――パワーショベル、ブルドーザーなどの免許もお持ちですが、これらは使う機会はありましたか?

 全くありません(笑)。パワーショベルは、ガーデニングの延長のつもりだったのですが、命と隣り合わせのお仕事なのだなと、後で気づかされたこともたくさんあります。

 

チャレンジは、未来への新しい扉

――資格取得やチャレンジする際に、何か西村さんなりのルールはありますか?

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