「ダ名言」の奥深さ【連載「清水あいりにツッコミたい!」第5回 浜ロン後編】

グラビアアイドル・清水あいりが尊敬するお笑い芸人に、聞いてみたいことやお笑いについての教えを乞う「清水あいりにツッコミたい!」。清水の笑いの取り方について、長らく共演しているからこそわかる角度で語られた前編。後編となる今回は、清水も大絶賛の浜ロンが生み出した「ダ名言」が生まれた背景や、MC上田晋也の凄さについて語られた。

撮影/佐野円香

構成・取材・文/村上由恵(タイムマシンラボ)

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<プロフィール>

浜ロン●1973年9月18日生まれ、東京都出身。1995年に芸人として活動をスタートさせ、『エンタの神様』や、『月曜から夜ふかし』(ともに日本テレビ系)に出演。元事務所の先輩、くりぃむしちゅー上田晋也の運転手を務めた経験も。人づき合いや処世術、社会に対する皮肉をツイートした「ダ名言」は、話題になり書籍化もされた。現在はフリーで、YouTube『浜ロンのチャンネル』などを配信。火曜深夜に放送している『太田上田』(中京テレビ)に不定期出演。隔週木曜深夜『上田ちゃんネル』(テレ朝チャンネル)で清水と共演中。ツイッターはこちら

 

ダ名言が生まれるとき

清水 私は浜ロンさんが書かれた『ダ名言』(主婦の友社)がすごく好きなんです。特に好きなのが、

努力は裏切らないらしいんですけど、私が努力を裏切るんですよね。

正義感の強すぎる人はなんやかんや敵を作って、普通の人より争いを生んでますよね。

のふたつで、どちらもすごく自分に当てはまるんです。

浜ロン ありがとうございます。そうなんですよね、努力はしてきたはずなのに、最後の最後で自分がその努力を信じられなくてプレッシャーに負けてしまうことがありますね。

清水 浜ロンさんは、人の暗い部分と明るい部分のどちらとも知ってる感じがするんですけど、なんでそういう考え方になったんですか?

浜ロン 正直、今あの本を書けって言われたら、書けないかもしれないですね。なんか鬱屈してたりイヤなことが起きると、めちゃくちゃ浮かんでくるんですよ。自分がイヤだなと感じるときって、「なんだあいつ」「畜生! 悔しい」って感情が生まれるじゃないですか。まずは、そういう自分の素直な怒りの言葉が浮かぶんですけど、そこから自己反省が始まるんです。「今まで自分も誰かにそういうことをしてきたよな」とか、自分を俯瞰で見て「俺を見ている人はどういうことを考えてるんだろう?」と思いを巡らせるんです。最終的に、イヤなことを言われても、結局「普段の俺が言わせてるんだよな」とか思ってしまうんです。「ダ名言」は、そういう鬱屈したものがあって生まれるんですけど、今フリーになって人と関わる回数も減ったので、そういう機会が減っちゃったかもしれないですね。

清水 日々の鬱屈がエネルギーになってたんですね。

浜ロン そうなんです。自分でわざわざ書かなきゃいいのにと思うですけど、「私の優しさなど自分の足りないスキルをごまかすためのものだ」って書いたこともあります。自分の優しさはただの優しさじゃなくて、ここで面白いこととか取れ高があることを言えないから、せめて優しくしようという気持ちなんです。俺の優しさって所詮ごまかしだよなって思ったりするんですよ。

清水 それが本当に自分にがっつり刺さるんです。視点が素敵なんですよね。

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