2023年『M−１グランプリ』決勝進出。ネタはもちろん、本番中に巨人の岡本和真選手にサインをねだる姿でもインパクトを与えたダンビラムーチョ。肩の力は抜けていながら、虎視眈々と野望を抱いている彼らに、これからの目標について聞いた。
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編集／竹村真奈
取材・文／村上由恵（タイムマシンラボ）
撮影／池ノ谷侑花（ゆかい）
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イケるかもしれないと思わせてくれた歌ネタ
——『M-１グランプリ』（ABC・テレビ朝日系）から1カ月経ちましたが（取材時）、どうですか？
大原 今までやったことのない仕事をやったり、年末年始はずっとライブをやっていたので、怒涛の1カ月でした。
原田 もともと大原がブルーノ・マーズのライブに行くために休みを取っていたので、その1日だけ休めました。『M-1』以降、ケンコバ（ケンドーコバヤシ）さん、ダイアンさん、ランジャタイさんとか先輩がラジオで俺らの名前を出してくれて、順位は8位で低かったんですけど、嬉しかったです。
——決勝で披露したネタは、これまでと「ここを変えた」というポイントはあったんですか？
大原 去年の8月ぐらいに新ネタライブでたまたまできたネタで、特に作り方を変えたという部分はないです。
原田 もともと歌ネタが好きなので、ずっと作り続けていたんですけど『M-1』って、歌ネタはナンセンスというか認められない雰囲気があったので、予選ではやっていなかったんです。でも、一昨年の敗者復活戦でやった森山直太朗さんの「生きとし生ける物へ」を歌い続けるネタが評判よくて、「逆に歌いまくれば受かるんだ」と思ってやりきりました。
大原 予選はなんとかなりましたけど、決勝に行ったらやっぱり『M-1』でしたね。1個面白いことを思いついて、それで4分持たせるように引き延ばしていくスタイルでは難しかったです。
原田 「歌ネタは作りやすい」とズバリ礼二さんに言われたのも、それが透けてたんでしょうね。やっぱり決勝では、いろんなパンチがあるコンビが強いんだなと思いました。
——これからも歌ネタを作っていきますか？
大原 ついに『THEカラオケ★バトル』（テレビ東京系）に出られましたし、やっぱり歌が好きなので、思いつくネタランキングとして上位なんです。歌が1位で野球が2位。
原田 俺らには野球と歌しかないので、その2本柱でやっていきます。あれだけ言われたから、歌ネタでリベンジできたらかっこいいですよね。
大原 13年ぐらい、それでやってきちゃったしね。
——もともと歌は得意だったんですか？
大原 子どもの頃から得意でした。音楽の才能って遺伝するらしいんですよ。おじいちゃんが音楽の先生をやっていたり、両親もわりと歌がうまくて。あと高い声が出せるのは野球部で培ったものなんです。ノックの練習をするとき、監督は一番声が出てる人のところに打つので目立つために高い声を出してたから、それで音域が広がったんじゃないかなと思います。
自分たちが楽しめるネタを作っていきたい
——最近は令和ロマンさんやヤーレンズさんがツーマンをやっていたように『M-1』対策のライブも増えていますが、そういったライブの予定はありますか？
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