himeは面倒見の良いギャル!?【2021年8月 lyrical school・hime連載「社会人でびゅ〜!」01】

7月からスタートしたlyrical schoolのメンバーhimeの連載「社会人でびゅ〜!」。長きにわたる学生とアイドルの両立生活を経て、今春大学を卒業し、晴れてアイドルラッパーとして社会人デビューを果たした彼女が、立派な社会人アーティストになるべく奮闘します! 初回ゲストはたくさんのアイドルやアーティストの振付師として活躍中の竹中夏海さん。アイドルの心と身体のことに人一倍関心を持ち、同テーマの書籍「アイドル保健体育」を発売する竹中さんと、あれこれお話をしてきました。

取材&文/東海林その子  撮影/佐野円香

 

●まだまだアイドルのメンタルケアについての体制は整っていないと思います(竹中)

 

――前回「大きなアイドルフェスにマッサージルームがあるように、そのメンタルケア版みたいなことをやりたい」と話していたhimeさんですが、そう考えるようになったきっかけは?

 

hime やっぱり自分が誰にも頼れなかったというのが大きいですかね。最近は”病んでること”をコンセプトにしたグループもいらっしゃるじゃないですか。でもリリスクではネガティブなことを発信したくないな、みたいな思いがあって。だからSNSでも書けないし、かといって学校の友だちにもアイドル活動での悩みは自慢っぽく聞こえちゃって話せなくて。私は学生アイドルみたいな人が身近にいなかったから、こういう人がいたらいいなと想像していた人に自分がなれたらいいなって思ったんです。運営に女性がいればいいわけじゃなくて、アイドルと学生どっちも経験があるか、どっちの環境も知ってる人がいいんですよね。それこそ竹中先生とか。

竹中 私はアイドルではないけど、子役として活動していたチャイドル時代があったからね(笑)。himeちゃんが前回のインタビューで、仕事の悩みを学校の友だちに話すと自慢みたいに聞こえそうで気を遣ってたっていうのは、めちゃくちゃフラッシュバックしました。私も学校でそういう気遣いしていたなって。

竹中先生と♡

 

――おふたりは、アイドル界でメンタルケアについて考え始められていると思われますか?

 

竹中 え、全然じゃない?

hime そうですね(笑)。

竹中 その全然なところが問題だなって。いま『アイドル保健体育』(9月14日発売予定)という本を書いているんですけど、そのきっかけがアイドルの運動量ってスポーツ選手と同じくらいかそれ以上と言われているのに、メンタルケアや体のケアが必要だってことがそもそも知られていなくて。めちゃくちゃハードな仕事だよ、心も身体もむちゃくちゃ大変な仕事なんだよって、まずわかってもらいたかったんです。

hime その認識ってあんまりないですよね。

竹中 だよね。でもそれが彼女たちのプロ意識によるものだったり、努力の賜物だったりもするから。

 

――さっきhimeさんが「リリスクではネガティブなことを発信したくない」と話していたのも、そういうことですよね?

 

hime そうですね。

竹中 それはファンの人に言われたの? それとも自分のプロデュースとして?

hime 自分で思ってですね。リリスクでいるときの自分は元気な感じでいたいな、みたいな。

竹中 分析した結果なんだね。それってhimeちゃんの努力の賜物で、すごくえらいことじゃないですか。だからこそ「アイドルも人間なんだよ」と発信することでがんばっているアイドルの子の営業妨害はしたくない、っていうジレンマもあるんですけど、そもそもこういう問題があるんだよ、っていうことを知られないとみんなが寄り添うこともできないんですよね。

 

●図書館で好きな本を読める時間を持てるようになったことを本当に贅沢に感じます(hime)

 

 

――アイドル活動の中でメンタルに影響を及ぼすのは、特にどういったことが大きいと思いますか?

 

hime 振り返ってみると、学校へ行ってたときは忙しすぎたんですよね。土曜日も授業がある高校だったのでアイドルをしてなかったとしても精一杯な毎日で、そこにプラスアルファでアイドル活動があると、もちろん楽しいこともいっぱいありましたけど、体力的にも厳しいし、どんどん心が疲弊していっちゃって。色んなことをかわす能力も今よりなかったから、ネガティブな意見も全部真に受けて、どんどん落ちちゃうこともあって、という感じですかね。だから、精一杯頑張っているだけでアイドルの子たちって何かしらメンタルにきちゃうものがあるのかも。それを人一倍、表に出しちゃいけない職業ですし。

竹中 ネガティブな言葉をかけるのは論外だけど、褒め言葉であっても、ファンの人の言葉がそのときの状況によっては負担になっちゃったりもするんだよね。例えば体型のことも「痩せなよ」って言うのは誰に対してもダメだけど、「痩せてキレイになったね」が負担になることも全然あって。

この記事の続きは有料会員限定です。有料会員登録いただけますと続きをお読みいただけます。会員登録はコチラ
Spread the love