ラジオの今~革命、進化、そして雄たけび~【2021年8月号 ラジオコラム】

おすすめのラジオ番組やラジオで起こった印象的な出来事を紹介するTV Bros.WEBのラジオコラム。8月号は全国のラジオのヘビーリスナー「この世界の片桐仁」によるコラムをお届けします。

日々発信されるラジオの電波には、パーソナリティの言葉によってリスナーの心を動かす様々な思いや熱が乗せられていて、今やそれがインターネットを介して日本中に届けられています。

今回は、そんなラジオ界で今まさに起きている「革命」、「進化」、そして「雄たけび」を取り上げます。

 

ラジオの今~革命、進化、そして雄たけび~

文/この世界の片桐仁

<プロフィール>
この世界の片桐仁(このせかいのかたぎりじん)●沖縄県在住。radikoを通じて日本全国の様々なラジオ番組を聴取し、メッセージを投稿している。ちなみに、このラジオネームは本家・片桐仁の承認済み。
Twitter:@rn_kk_oka

 

今年4月に始まった『フワちゃんのオールナイトニッポンX』(ニッポン放送)を初めて聴いた時、フワちゃんがラジオに革命を起こしたと思いました。

フワちゃんの一人しゃべりなのですが、良くも悪くもその瞬間のフワちゃんの感情を一気に吐き出し続けるノンストップの1時間はものすごいスピード感!

毒舌のエピソードも、最後に「すきーーー」「●●、かわいいーーー! マジ赤ちゃん」とあの感じで言うだけで全部中和され、オールハッピーでオールオッケーに持っていくフワちゃんパワーは恐るべしです。

番組内では毎回2曲がフワちゃんの選曲で流れるのですが、曲振りの後もマイクはオンのままで一緒に歌うのも衝撃的でした。

選曲もフワちゃんが生まれる前の1949年の高峰秀子「銀座カンカン娘」、1963年のLittle Peggy March「I Will Follow Him」から2015年のMommy Long Legs「Horrorscope」、2019年のカネコアヤノ「かみつきたい」まで、年代も洋邦もジャンルも、ものすごい幅があってキュレーターとしてもさすがです。

一緒に歌って、途中から曲の解説を入れたり、歌詞にツッコミを入れたり、即興でラップを入れたり、何でもありのやりたい放題。

星野源さんの結婚発表直後の「恋」を即興替え歌で歌っていたらレイザーラモンRGみたいになった回も最高でしたし、タイのアイドル歌手LUSSの「หยอก หยอก」をフィーリングタイ語で歌い切ったあとの「タイ語だからわかんないけど、かわいくて最高の歌だからOK!」には痺れました。

 

そして、令和3年にラジオで進化し続けているパーソナリティがいます。

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