【斉藤ブラザーズ×劇画狼】全日本プロレス 斉藤ブラザーズがDOOMされた漫画を語りつくす!!!!

今年で6回目となるブロスコミックアワード恒例対談企画。広瀬アリスさん、ゆうこすさん、中川翔子さん、きゃりーぱみゅぱみゅさん、ファイルーズあいさんに続き、今年のゲストは、斉藤ブラザーズさんです!!!! 元力士で現在は、全日本プロレスで活躍する双子のレスラー。まるで漫画から出てきたような経歴と風貌のお二人に、大好きな漫画作品を語っていただきました。聞き手は「獣次元!新刊マンガガイド」(TV Bros.WEB/note 版で連載中)でお馴染み、劇画狼氏が担当!!

  

取材・文/成松哲 撮影/ツダヒロキ 編集/土館弘英

斉藤ブラザーズとは?

宮城県角田市出身の双子レスラー。1986 年12 月19 日生まれ。(ジュン・レイ共に)大相撲・出羽海部屋の元力士。2020 年に全日本プロレスに入門し、翌年2 人同時デビュー。強くて怖い悪役レスラーとして活躍中。一方、出演中のミヤギテレビ『OH! バンデス』内のコーナー「TAXI めし Returns」で見せる、隠しきれないキュートさが話題に。クールだけど甘いものに目が無い兄・ジュン。ヒゲもじゃで見た目は怖いが動物大好きな弟・レイ(甲殻類・瓜アレルギー持ち)と、こちらも漫画のような“ギャップ萌え”を毎週見せてくれている。

全日本プロレス公式HPhttp://www.all-japan.co.jp/
斉藤レイ@FujinohanaRei斉藤ジュン@Fujinoumijun

斉藤ブラザーズ 出演情報

『OH! バンデス』(ミヤギテレビ)
毎週月曜▶金曜 後3・48 ~放送中

宮城県で29 年続く情報番組『OH! バンデス』内、「TAXI めしリターンズ」(水曜コーナー)に斉藤ブラザーズが出演中。アポナシ! 仕込みナシ! 事前交渉一切ナシ! 宮城県角田市出身の二人が、タクシーの運転手さんオススメの「安くて美味い」味処に行き当たりばったりの突撃取材。番組公式YouTubeでも本コーナーを第1回から全て公開中。県外の方も是非、チェックしてみて下さい(本誌がいま一番ロケ密着取材したい番組です!)。


漫画を読むのも命がけの幼少期


劇画狼(以下:劇画)
 お二人が最初にハマった漫画ってなんですか?

斉藤レイ(以下:レイ) 『ドラゴンボール』(作/鳥山明)とか『グラップラー刃牙』(作/板垣恵介)とか、やっぱバトル漫画は大好きで昔から二人で読んでましたね。

斉藤ジュン(以下:ジュン) 『北斗の拳』(原作/武論尊、作画/原哲夫)も最高だよな。

劇画 『北斗の拳』は、ちょっと上の世代の作品ですよね?

レイ 実は10歳の離れた兄がいるんですけど、まだ小さかったころ、兄の部屋にこっそり忍び込んで、その本棚で初めて色々な漫画に触れたんです。

ジュン まあ、部屋に忍び込んだのがバレては当時、体格差のあった兄にボッコボコにされてたんですけど(笑)。

劇画 漫画を読むのも命がけだ(笑)。

ジュン そこから自分でも「週刊少年ジャンプ」「週刊少年マガジン」など、漫画誌を買うようになって。『はじめの一歩』(作/森川ジョージ)『カメレオン』(作/加瀬あつし)も読み始めて。

劇画 ジュン選手は『アゴなしゲンとオレ物語』(作/平本アキラ)も好きな漫画で挙げてくれましたが、ギャグ(下ネタ)もいけるクチ?

ジュン そうかもしれないですね。『ジャングルの王者ターちゃん』(作/徳弘正也)も大好きだし(笑)。

劇画 お二人は高校・大学時代に米国留学していますけど、現地では日本の漫画って読めたんですか?

レイ 留学したのは2003~4年で、インターネットの情報は今ほど充実してなかったんですけど、向こうの書店にも多少、翻訳版の日本の漫画が置かれるようになってましたね。ちゃんと「MANGA」とか「JAPANESE COMIC」っていうコーナーもあって。

ジュン ちょうど日本の漫画やアニメが向こうの人たちにも注目され始めた時期でしたね。

レイ ただ、値段は大分高くて……。

ジュン 何冊も買えるものじゃないから、一冊の漫画を何度も繰り返し読んでました。それが自然と英語の勉強にもなってましたね。

強さを求めて漫画内のトレーニング法を実践


劇画 バトル漫画って、マネしたくなる要素が満載ですが、実際に影響受けてやってみたこととかあります?

レイ 『ドラゴンボール』や『北斗の拳』は超人的過ぎて真似できないけど、『刃牙』や『一歩』みたいにベースがリアルな格闘漫画は、憧れて身体の鍛え方もマネしてましたね。

劇画 僕も同じです(笑)。20代の頃にプロのキックボクサーをしてた頃は、漫画のトレーニング方法を取り入れてました。

ジュン おぉ! そうなんですね。自分たちもレスラーを目指していたころは、どの格闘漫画を読んでも「プロレスの基本はスクワットだ」って描いてあったから、とにかく毎日ヒンズースクワットをしてましたね。

レイ だからプロレスに入門したときからスクワットだけはできたな(笑)。有名な『刃牙』の試合前に炭酸抜きコーラを一気飲みするやつもアマチュア時代からやってましたし。

劇画 モチロン僕もやってました!

板垣恵介『グラップラー刃牙』(秋田書店)※全42巻完結。炭酸抜きコーラのエピソードは1 巻 第1話に収録。

©板垣恵介(秋田書店)1992

レイ わはははは。学生のころレスリングもやっていたんですけど、当時は大会当日によく飲んでたし、相撲やってた頃は周りの力士もやっていて。あれは絶対に『刃牙』の影響ですね。実際、力士やプロレスラーの中には『刃牙』読者は多いですから。

ジュン 精神的にも強くなった気分になるんですよね。あとは『一歩』のタイヤをハンマーで叩くのをマネたり、アメリカ時代にはトレーニングのために斧やナタで薪を割ったりもしてましたね。

森川ジョージ『はじめの一歩』(講談社)※最新138 巻発売中。「週刊少年マガジン」で連載中。

劇画 漫画内の特訓をマネしていたのが自分だけじゃないことに安心しました! 『バチバチ』(作/佐藤タカヒロ)『のたり松太郎』(作/ちばてつや)は、力士時代に読み始めたんですか?

ジュン そうですね。『バチバチ』には、もっとリアルに影響を受けてます。相撲部屋に入門直前の2009年から連載が始まったので、実際に稽古しながらずっと読んでましたから。

レイ 力士って入門したら最初の半年は「相撲教習所」っていうところに通うんですけど、主人公の(鮫島)鯉太郎が教習所に通うエピソードが掲載された週と、自分たちが教習所に通い始めた週がちょうど同じだったから「鯉太郎に負けないようにがんばろう!」って思っていました。気づいたら向こうは一気に番付を駆け上がって幕内になってましたけど(笑)。

佐藤タカヒロ『バチバチ』(秋田書店)※全16巻完結。

ジュン 『のたり松太郎』も別方向にリアルで。場所での取り組みよりも「力士の日常」を描くことが多いから、今も読むたびに力士時代を思い出す漫画です。

レイ 松太郎が最初にいた相撲部屋は多分、自分らがいた出羽海部屋がモデルだから、漫画自体は何十年も前の話だし、時代も違うのに「わかるわかる!」というエピソードが多いんです。

ちばてつや『のたり松太郎』(小学館)※全36巻。

©ちばてつや/小学館

憧れの白ブリーフと山小屋と


劇画 想像以上に漫画に影響を受けてて最高です(笑)。ジュン選手がオススメに挙げる『ゴルゴ13』(作/さいとう・たかを)『ベルセルク』(作/三浦建太郎)『ザ・ファブル』(作/南勝久)も、現在のプロレスラーとしての振る舞いにも通じてる気がします。

ジュン プロレスラーとして自分はクール系で、弟はワイルド系。それは別に作られたイメージじゃなくて実際、そういう性格だから。自分は口数少ないキャラクターに憧れるところがあって、『ゴルゴ13』のデューク東郷はモロにそうですね。

レイ そういえばお前、一時期ゴルゴが履いてるからってあのパンツを履いてたよな?

劇画 え? 白ブリーフを!?

ジュン (真顔で)ええ。履いてました。

© さいとう・たかを/さいとう・プロダクション

劇画 似合わな…いや、ジュン選手なら着こなせそう?

レイ 力士時代、夏場の暑いときはみんなトランクス1枚で過ごしたりするんですけど、一人だけ真っ白なブリーフでしたから。で、兄弟子に「それ気持ち悪いからやめろ!!」って普通に怒られるという(笑)。

ジュン (髪をかきあげながら)カッコいいな、と思って……。

劇画 わはははは。レイさんの憧れのキャラクターは?

レイ 自分が一番好きなのは『刃牙』のジャック・ハンマーですね。

劇画 範馬刃牙の腹違いのお兄さん。

レイ あの少しおかしいというか、ぶっ飛んだ感じとか「強さ以外なにもいらない」っていうところがカッコいいなって。その「強さ以外なにもいらない」っていう姿勢には本当に影響を受けています。

劇画 レイ選手からは『バトル・ロワイアル』(原作/ 高見広春  漫画/田口雅之 )もオススメで挙げてもらってますね。

漫画/田口雅之  原作/高見広春『バトル・ロワイアル』(秋田書店)※全15巻完結。

レイ ちょうど自分たちが主人公たちと同じ中学3年生のときに映画が公開されたんですよ。

劇画 映画にR-15指定がついて、観たい15歳がもう中学生じゃないことを証明するために卒業証書を映画館に持っていってたことがニュースにもなりました。

レイ まさにそのときです(笑)。で、映画や原作の小説も面白かったんですけど、漫画はさらにすごかった。

劇画 暴力表現やエロ表現がさらにハードになって。

レイ だから学校で、みんなで読んでたら先生に没収されて、あとで返してくれるように頼んだら「あんな漫画は返せません!!」って(笑)。

劇画 今となってはその先生が正しい気すらする(笑)。

レイ ですね(笑)。でも『バトル・ロワイアル』にはそのくらいハマったし、バトルとは別の意味で「生と死」をテーマにした漫画は昔から好きですね。例えば『岳』(作/石塚真一)もすごく影響を受けた作品だし。

石塚真一『岳』(小学館)※全18巻完結。

©石塚真一/小学館

劇画 山岳救助を題材とした漫画ですよね?

レイ 元々アウトドアが好きで、力士を引退してからプロレスラーになるまでの3年くらいのうちの一時期、山小屋で働いてたんですよ。

劇画 え? まさか『岳』の影響で?

レイ 影響で(笑)。北アルプスの白馬岳っていう山だったんですけど、その山小屋を使っている山岳救助隊の人に話を聞きたかったので。で、「実際に『岳』みたいな頻度で遭難する人って出るんですか?」って聞いてみたら「あんなに行方不明者が出たら、その山は封鎖されます」と言われて……。でも知らなかったことを聞けたし、山小屋での生活自体トレーニングになったのでいい経験でした。

  

タッグ王者にオススメはこの漫画!


劇画 挙げられた昔好きだった漫画って、今も単行本で読むんですか? それとも電子書籍?

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