10月10日(月・祝)午後10時放送のコント番組『LIFE!秋』(NHK総合)。季節ごとにメンバーを替えて放送される今番組、この秋には女優・岸井ゆきのとアイドルグループ・SixTONESの松村北斗が初登場する。
TV Bros.WEBでは初出演の2名のソロインタビューを2日連続で公開! 1日目の松村北斗に続き、2日目に登場するのは岸井ゆきの。
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2015年にテレビ東京で放送されギャラクシー賞を受賞した『SICKS~みんながみんな、何かの病気~』では、オードリー・若林正恭演じる「ガチ恋病」の青年・発田を翻弄する清純派セクシー女優・つばめを岸井が演じ、その怪演ぶりが話題に。7年ぶりとなるコントに挑戦する想いを語った。
取材・文/編集部
撮影/倉持アユミ
▼『LIFE!秋』2日連続インタビュー
DAY1. 松村北斗
DAY2. 岸井ゆきの
【番組情報】
『LIFE!秋』
NHK総合
2022年10月10日(月・祝)22:00~22:45
<出演者>
内村光良(ウッチャンナンチャン) / 江口のりこ / 岸井ゆきの / 後藤淳平(ジャルジャル) / じろう(シソンヌ) / 田中直樹(ココリコ) / 西田尚美 / 松村北斗(SixTONES)
俳優としてコントに挑戦する想い
「脚本を読んで、誠実にやる」
──岸井さんとコントの組み合わせと言えば『SICKS~みんながみんな、何かの病気~』に出演されていた印象が強いです。今作のオファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
嬉しかったです。実は『SICKS』を収録していた時にも、共演者の皆さんと『LIFE!』について話していたんです。
当時、同じコント番組でもNHKとテレ東でそれぞれにやれることがきっとあると思っていて。このお話をいただいた時にそんなことを考えていたことを思い出しました。その経験から7年を経て『LIFE!』に関わることができたのはとても嬉しいです。
──岸井さんは今年公開の映画5本に出演、10月クールではドラマ『アトムの童』(TBS系)に出演されるなど非常にお忙しいかと思われますが、今作のオファーを受けた明確な理由はありますか?
まずマネージャーさんから「スケジュール上、難しいと思うけど…」ということで今作のオファーのお話を聞いて、可能なら挑戦したいとお伝えしました。
漫才やコントを観るのはもちろん大好きですが、お笑いが大好きだからコントに参加したい、というより「挑戦したい」という気持ちが大きいです。コントで演じることも久しぶりですし、ドラマでは1話から10話の中での役割などを意識していますが、今回のようにすぐに現場に入って役を演じる難しさもあって。自分の中で新しい風を吹かせてみたいと思いました。
──お芝居の“瞬発力”のようなものが必要というか。
そうですね。それは役を演じるということだけではなく、ドラマのような自分のチームではない現場に参加するということで精神面においても必要なので、その意味でも自分にとって挑戦です。
──『SICKS』から『LIFE!』とまた異なる毛色のコント番組に出演されている中で、岸井さんがコントに出演する時に意識していることはどんなことでしょうか?
そのコントの脚本を読んで誠実にやる、ということでしょうか。「お笑い」は専門ではないから私にはできないと思うんです。だから自分で脚色しようとせずに、誠実にやった上で、演出の方のアドバイスをもらいながら演じることを意識しています。今作においても内村さん、田中さん、じろうさん、スタッフの皆さんに支えられている空気を感じました。
──またドラマの現場と比較して、撮影における難しさをどんな部分で感じますか?
映画やドラマは撮影現場に入る前に顔合わせがあって、脚本をみんなで読んで「このチームで作品をつくり上げていきましょう」というところから始まるのですが、コントは今日初めてお会いして今日収録して終わるんです。だから監督や共演者の皆さんとの距離感の詰め方が分からなくて。例えば映画の場合は同じチームでずっとやっているので意思疎通が取りやすいけど、今回はカットがかかった後に「今のは大丈夫だったかな?」というように、終始ドキドキしていています。もちろん面白いことをやっているので収録は凄く楽しいけど、そんな緊張感があるのもコントならではですね(笑)。
──今回、岸井さんは3本のコントに参加されています。岸井さんがメインキャラクターとして出演されているコント『八方塞がりのエビ天丼』では、店長や客に翻弄される蕎麦屋の店員を演じていますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
『八方塞がりのエビ天丼』では凄く緊張していて、とても不安だったのですが、じろうさんが私の緊張をほぐしてくださって。じろうさんとは、じろうさんが脚本を務めるドラマ(「No Activity/本日も異状なし」)に出演させていただいたことがあり、面識が少なからずあって。私がいっぱいいっぱいだったのですが、お話しさせていただいた時に優しさを感じて、とてもありがたかったです。
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──そしてスーパーのお総菜売り場を舞台にした「スーパースター」シリーズでは、タイムセールの時間になると、割引のパフォーマンスをしに内村さんが扮する「スーパースター」があらわれ、岸井さんはそのスーパーに居合せた主婦を演じていますね。
「スーパースター」は最初に収録したコントで、西田尚美さんとともに演じているのですが、西田さんとはこれまでも何度も共演させていただいているので、すごくリラックスしてニコニコして臨めました(笑)。
私が演じる主婦は、映画『トップガン マーヴェリック』の主人公・マーヴェリックのコスプレをした店員・ワーリビックを「何それ?」と引いたテンションで見ているのですが、実は私も『トップガン』シリーズが大好きなので、本心では「きゃー!」と言いたかったです(笑)。
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【Profile】
岸井 ゆきの(きしい・ゆきの)
●1992年、神奈川県生まれ。2009年デビュー後、テレビドラマや映画、舞台等で幅広く活動。2017年、初主演した映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。2019年、 映画『愛がなんだ』で第11回TAMA映画祭最優秀新進女優賞並びに、 第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。第72回ベルリン国際映画祭正式出品作、映画『ケイコ 目を澄ませて』が2022年12月16日公開予定。
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