2022年ブレイク必至!パンプキンポテトフライの事情【2022年2月連載「これからの芸人百景」第8回パンプキンポテトフライ】

注目のお笑いコンビを紹介する『OWARAI Bros.出張版これからの芸人百景』第8回は、今年のブレイクが期待されるパンプキンポテトフライ。普遍的な題材が独創的な展開となる漫才の作り方について、定住しない生活からクズ芸人として知られる谷が思わず愚痴るほどの、山名のポンコツぶりなどを聞いた。

企画・構成/竹村真奈 村上由恵(タイムマシンラボ)
取材・文/高本亜紀 撮影/TOWA

■お笑いを観て育った山名と観ていなかった谷

 

――昨年はいろんな人に知ってもらう機会の多い1年でしたよね。

山名 まさにそうで、『ABCお笑いグランプリ』決勝へ行ったことで認知度が上がりました。

 今まで会ったことがない先輩やったり、ちょっと上の先輩たちが面白いと言ってくれるようになって動きやすくなりました。ただ、『ABC~』は東京でのオンエアがない分、思ったほどでも何もなかったというか。もちろん優勝してたら違ったんでしょうけど、決勝に行くだけじゃダメなんやなとも思いました。

山名 しかも、谷は『ABC~』を観たことがなかったんですよ。

 僕、お笑いを観て育ってきてないというか。相方はお笑いがめちゃくちゃ好きでいろんな芸人さんのことも詳しいから大興奮でしたけど、僕はちょっとデカめの大会の決勝に行けたなあくらいの感覚で。

山名 やから、決勝に行ったときに温度差があって。なんでこいつ、そんなに喜んでないんやろうって思ってました。

 嬉しかったのは嬉しかったんですけどね。2018年とか2019年くらいから、周りの人に「もっと上に行ってもいいのに」と言ってもらえてたんですけど、その期間が長すぎて、言ってもらってるだけになってるなと思っていて。けど、ほんまに決勝へ行けるんやと実感できた大会ではありました。

――山名さんは昔からお笑いが好きだったんですね。

山名 僕ら兵庫県出身なんですけど、昼間から漫才の番組をやっていて。小学生の頃、土曜日は3時間目までやったんで、ダッシュで家に帰って漫才の番組と吉本新喜劇を観てました。『M-1』も始まったときから楽しみで、当時はブラックマヨネーズさん、チュートリアルさん、フットボールアワーさん、麒麟さんとかが毎日テレビに出ていて、みなさん好きでしたね。

 僕も好きやったんですけど、リアルタイムで観てなかったというか。お父さんが『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)とか『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)が好きで、家にビデオがめっちゃあって。お気に入りの10本のビデオがあって、『Mr.ビーン』(NHK)観て、『ごっつええ感じ』観て『ガキの使い』観て『となりのトトロ』観て……みたいな感じで、新しいものを取り入れようとしてなかったんです。

山名 谷から『ごっつええ感じ』が面白いと聞いていたので芸人になってから観ましたし、お気に入りの10枚に入ってた松本人志さんの映画『大日本人』は、高校生のときに谷から借りて観ました。

 こいつはくそミーハーなんです。僕は山名に誘われて芸人を始めましたし、最初、ネタは山名が書いてて。お笑いのやり方は全部、山名に教えてもらいました。最初はこいつのこと、めっちゃ面白いと思ってたんですよ。

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