いわい・ひでと●「いきなり本読み!」全国ツアー第2弾となる福岡公演、12月2日(金)・3日(土)の2DAYS開催。出演は安藤玉恵、山内圭哉、あと1人は近日発表。
パルコ・プロデュース ”ミュージカル”『おとこたち』が2023年2023年3〜4月、東京・大阪・福岡にて上演決定。東京公演のチケットは11月19日(土)より販売開始。
「阿修羅のごとく」が終わり、1ヶ月が過ぎた。あっという間である。
長きにわたる「阿修羅」をお尻に爆弾作りながらもなんとか乗り越えた自分へのご褒美に、「コアラマットレス」を買った。あ、ニトリで収納付きのベッドも買った。この二つは素晴らしい買い物であった。ニトリはベッド下に大量の収納ができるもので、このお陰で部屋が片付いた。そしてコアラ導入によって、平均睡眠時間が2時間ほど増えた。なかなか眠れない上に、5時間ほどで起きてしまって、まだ眠い ……が続いていた身としては、ありがたすぎの品でござった。ちなみに「睡眠不足対策」として購入した枕、「ブレインスリーパー」は、現在ベッドの上にあるにはあるが、睡眠時には股に挟まれるものとなっている。高額な「股に挟まれ役」である。
年明けのミュージカル「おとこたち」に向けての曲作りが始まった。これは「世界は一人」の時にも行っていて、音楽担当の「まえけん」こと前野健太と共にスタジオに入って、台本を見ながら適当にギターをつまびいて歌を作る、ということがメインなのだが、今回に関してはそのスタジオに俳優たちを呼び、曲のベースとなる部分を聞いてもらい、歌のメロディーを俳優たちに作ってもらう、という形式をとっている。
「レ・ミゼラブル」でのジャン・バルジャンなお二人、吉原光夫さんと橋本さとしさんは、言わずもがな、その「歌づくり」の能力が備わっているし、俳優活動もバリバリ続けながら、ソロコンサートで全国を回っている大原櫻子さんもはそもそも自分で曲を作っているのだから、「試しに歌ってみた」ときのクオリティと引き出しの多さが凄まじい。まえけんに引っ張ってもらい、スタジオで爆笑しながらの作曲は至福の時間である。ユースケさん、藤井隆さんをスタジオに迎え入れるのが楽しみすぎる。
来年の公演のオーディションも行っている。体力勝負の作品になるので、若い俳優たちに集まってもらってオーディションを行い、すでにプレ・ワークショップのような形で作品作りも始まった。動きが主体の作品であるから、という理由で選んだ面々だが、作品作りの際もそれぞれの体が輝く輝く。肉体も、そして精神も明るい面々が集まった。俳優だけじゃなく、ダンサー、モデル、アイドルのような活動をしているもの、多様なのも面白い。その作品も、大いに話題を呼ぶはずなので、楽しみにしてほしい。「生きていること」をめちゃくちゃポジティブに受け取れる作品にする。もうそういうものだけで良いと思っている。
これも来年発表のものだが、「展覧会」なるものにも参加する。もう何年も続いている企画の「回顧展」といってスタートしたはずのものだったが、気が付けば全く新しいキャラクターが加わることになり、いつの間にか「回顧」ではなくなった。そのお陰で、今まで作ったことのないものを、事務所でコツコツ作っている。一体これらが、どう受け取られるのか、皆目見当がつかない。ただ、これに関しても、事務所で一人、爆笑しながら作っている。
カレーを作るようになった。「阿修羅」から始まった「炊飯器料理」にそろそろ飽きてきて、いつだかの夜中に衝動買いした「糖質オフのジャワカレー」の粉が20食分あることを思い出し、恐る恐るやってみたのだが、めちゃくちゃ面白い。結局「炊飯器料理」と似ていて、「何を入れても、結局はまとまる」のが楽し。今現在、キッチンに置かれている鍋に入っているカレーは、水を使わずに主に玉ねぎとトマトの水分で作った、鳥とキノコの出汁と、おたふくソースと蜂蜜が煮詰められたものだ。とにかく品数多く入れるほど、凄まじく思慮深いものを作っている気になれるのも、良い。
カレーといえば、人生史上一番美味いカレー屋を発見した。山手線神田駅前にある「時計仕掛けのスパイス」だ。明らかに不機嫌そうな店主が気になり、店のインスタを見てみると「メニュー見ない客、店主不機嫌」とか「厨房にいる店主呼ぶ客、出禁」とか、尖ったことが書いてあった。半笑いで頼んだカレーは1700円だったが、まあこれが美味い。いわゆる「美味しい~!」ではなくて、体と脳みそが喜んでいる感じがしたカレーは初めてだった。あまりに興奮して、若干危険人物感が漂っていた店主に感動を伝えると、意外にも嬉しそうに山ほど話を聞かせてくれた。
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