元カレが花嫁略奪に来たら関水渚はどうする?「女子としては大迷惑です(笑)」【映画「ウェディング・ハイ」リレーインタビュー】

映画『ウェディング・ハイ』公開記念キャストインタビュー! 第3回に登場するのは、天真爛漫!?な新婦・新田遥役を演じる関水渚だ。結婚式に参列したことがないという関水。“初体験”となった結婚式の感想は…?

撮影/桑島智輝 取材&文/横川良明

スタイリスト/津野真吾(impiger) ヘアメイク/井手真紗子

ドレス¥66,000/beautiful people(beautiful people 青山店)、その他スタイリスト私物

1日目の篠原涼子さん記事はこちら
2日目の中村倫也さん記事はこちら

中村さんのおかげで、楽しく夫婦役を演じられました

 

――面白すぎて、映画を観ながらずっと笑っていました。きっと台本をもらったときも笑いが止まらなかったんじゃないですか。

 

本当に面白かったですね。1人でニヤニヤしながら読んでしまいました(笑)。しかも先輩方がみなさん魅力的なお芝居をされるので、台本だけでも魅力的なのに、さらに何倍も面白い作品になったのかなと思います。

 

――まさに達者な役者さん揃いで、関水さんとしてはプレッシャーもあったのではと思うのですが。

 

どうしようっていう不安はありました。だけど、私が演じる遥は、結婚式を迎える幸せな役。だったら私自身が楽しんで演じた方が絶対に遥の楽しい気持ちも伝わるなと思って、緊張はしましたが、撮影中は毎日、今日も楽しむぞという気持ちで現場に向かっていました。

 

――夫役の中村倫也さんとのお芝居はいかがでしたか。

 

先輩ですし、すごく緊張したんですけど、中村さんの方から壁をつくらず接してくださって。お菓子をくれたり、ちょっとしたことでも気さくに話しかけてくださったおかげで、いつの間にか緊張が解けていました。今回楽しく夫婦役を演じられたのも、相手が中村さんだからだと思います。

 

――ナプキンの色についての細かいやり取りなど、結婚式の内容について2人が話し合っている場面がたまらなく面白かったです。

 

あそこで遥の話を聞いている中村さんのお芝居がまた面白いんですよね。遥には伝わらないように、心の中でいろんなことを考えているから、返事の間がちょっと空いたり、どっちつかずな答えになったり。あの中村さんの絶妙なお芝居はさすがだなと思いました。

 

いつか結婚するなら、海の見える結婚式場が理想です

 

――関水さんが実際に結婚式の準備をしたら、遥みたいなこだわり派になりそうですか。

 

気づかないうちになっているんだと思います。やっぱり見ていくうちに、あれこれこだわりたくなっちゃうだろうし。

 

――理想の結婚式について考えたことはありますか。

 

私、まだ結婚式に行ったことがないんですよ。だから、そもそも結婚式をやりたいかどうかということ自体が想像つかなかったんですけど、この映画に出演させていただいたことで結婚式っていいなと思うようになりました。なので、今の理想は海の見える結婚式場。海が好きなんですよ。そういうところで式を挙げられたら一生の思い出になりそうですね。

 

でもまずは自分の結婚式より、人の結婚式に行きたくなりました。友達の結婚式で、みんなで余興とかやってみたいです。

 

――いいですね。何をしましょう。

 

今回、遥の同級生みんなが余興でダンスを踊ってくれたじゃないですか。それがすごくいいなと思って。とはいえ、私はダンス部だったわけじゃなんですけど(笑)、友達同士でダンスを頑張って練習して披露できたら面白いんじゃないかなと思いました。そんなふうに誰かのためにみんなで力を合わせて何かできるのって、大人になってからだと結婚式ぐらいしかないと思うので、そこは一生懸命やりたいですね。

 

――ということは、ウェディングドレスを着たのも今回が初めてですか?

 

初めてでした。こんなにドレスを着られることってないので、本当に楽しかったです。

 

――お気に入りの一着はありましたか。

 

今回、カラードレスをいろいろ着させていただいたんですよ。色のバリエーションがたくさんあってどれも本当に素敵だったので、もし機会があったら、色のついてるドレスも着たいなと思いました。

 

――岩田剛典さん演じる遥の元カレが結婚式当日に花嫁略奪に来ますが、実際にこんな人がいたら…?

 

女子としては、式の当日に乗り込まれちゃうなんて、大迷惑ですよね(笑)。男の人ってなんでこんなに過去の恋愛を引きずるんだろうって不思議です。私は性格的に何事も引きずらない方なので、きっと過去のことは過去のことで、どうでも良くなっちゃうタイプなんじゃないかなあと。なので、申し訳ないのですが、略奪しよう!という側の気持ちは全然わからないです。遥も絶対に何とも思ってないですもんね。というか、思い出すことさえないのではないかと(笑)。このあたりは男女の差というか。バカリズムさんはよくわかってらっしゃるなと思いました。

皆川さんは体の張り方が完全に芸人さんでした(笑)

 

――今回、関水さんの他に篠原さん、中村さん、岩田さんの4人にご登場いただくのですが、この中でいちばんトラブルに強そうな人は誰ですか。

 

中村さんは何があっても淡々とこなしてそうですよね。余裕があるというか、穏やかというか。中村さんってピンチやトラブルが起きても絶対に慌てたりしなそうじゃないですか。撮影のときも常にテンションが一定で、本当にイメージのままでした。だから何があっても強いと思います。

 

――では、全キャストの中で最もハイだった人は?

 

お芝居の面では皆川(猿時)さんです。皆川さんはそこにいらっしゃるだけで面白いんですよ。その場にいらっしゃるだけでオチになるくらいのインパクトをお持ちで、そこから、さらにお芝居で仕掛けてくるので勝てないです。

 

――あのスピーチのシーンはびっくりしました。

 

本当にすごいですよね。現場では、あそこまでやって欲しいとは言われていないんですよ。でも、皆川さん自ら体を張られて。体の張り方が完全に芸人さんでした(笑)。

 

――実際にあんな上司がいたらどうですか。

 

楽しそうです! どんなに盛り上がらない飲み会も、皆川さんみたいな上司がいたら、絶対に最後まで楽しいと思うので安心です。

 

――現場でも皆川さんはハイでしたか。

 

そうですね。あとは中尾(明慶)さんも、いつも笑顔で現場を明るくしてくれました。本当に作品のテンションそのままの方が多くて、賑やかな現場だったと思います。

――そんな楽しい現場だったからこそ、関水さんも挑戦できたことってありますか。

 

こんなにずっとハイテンションでいられたのは、今までの役柄ではあまりなかったと思います。深いことは考えず、常に明るくいられたので、本当に楽しかったですし、終わったときは寂しかったです。撮影中は毎日結婚式をやっていたので(笑)、体力的には疲れたところももちろんあるんですけど、思い返してみたら楽しい時間だったなって。なんだか本当の結婚式みたいな気持ちでした。

 

――トラブル続出の本作ですが、関水さんはピンチやトラブルに追い込まれても耐えられるタイプですか。

 

私の人生では、まだそういう出来事に遭遇した経験がないんです。世界の中にはとんでもない追い込まれ方をしている人もいるかもしれないので、自分がそういう時に、どうなるのかはまだわからないですね。とりあえずヘコむことがあったら、とことんヘコみます。あまり無理して気持ちを上げようとせず、ヘコむだけヘコんで。でも、結局どうしてもやらなきゃいけないお仕事とか、やらなくてはいけないことがやってくるじゃないですか。それで、自動回復するという感じです。

――では最後に、関水さんが体験したトラブルを教えてください。

 

以前、プライベートで地方へ旅行したんです。雪の降らない地域なのに、なぜかその日だけ大雪で、30cmくらい積もっちゃって。東京にいると大雪が積もるなんてことないじゃないですか。だから、防寒着とか全然用意していなくて。でも楽しみにしていたので、ここであきらめるわけにはいかないぞと思って、家にある服を雪だるまみたいに何着も重ねて、なんとか雪に耐えられそうな靴で強行突破しました(笑)。

 

――大変! 実際に着いたらどうでしたか。

 

寒かったです。なのでほとんど外出しませんでした(笑)。

 

映画「ウェディング・ハイ」


3月12日(土)ロードショー

出演:篠原涼子 中村倫也 関水渚 岩田剛典
脚本:バカリズム
監督:大九明子
配給:松竹

(c)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会

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