非常に幸福な日々を送っている。
と書くと、何か特別なことが起きたとか、ようやく真理のようなものにたどり着いたとか、そういったことを書きたくもなるのだが、最近わかった真理は、焼き芋のおいしい焼き方ぐらいなので、真理までは相変わらず程遠い。10代20代のみんな、覚えておいてほしい。40代になっても、なんら真理のようなものは現れない。
さて、非常に幸福な男岩井の日々はといえば、朝に体操をして自転車に乗り、コインランドリーで洗濯をし、食事を作り、時折仕事をして、食事を作り、風呂に浸かり、夜食に餅を食べ、なかなか寝れないから餅を食べ、ようやく眠る、という日々を過ごしているだけなのだが、これがもう、非常に幸せである。
まず相変わらず自転車が楽しい。しつこく言うが、みんなも騙されたと思って自転車を改めて購入し、乗り回してみて欲しい。歩くのより圧倒的に速く、自動車の100倍、小回りが効いて、電車の200倍、気になったところに入り込んだりできる。
そして何より、気持ちがいい。
いや、もう自転車のことはやめよう。あまりにも自転車賛美をこの連載に繰り広げ過ぎている。
ただ、2年ほど前に、メインフィールドであった「演劇」から距離を置くようになり、引きこもりの話をしにあちこち出向いたり、演劇だけど演劇じゃない企画をやったり、空いた期間にただひたすら地味な生活をしてみたり、を繰り返すうちに、良い意味で色々とどうでも良くなってきた。
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