新連載!アントニオ猪木の異種格闘技戦にはハズレも…だからこそ猪木は素晴らしい!『神田伯山の“真”日本プロレス』#3延長戦!

“最もチケットの取れない講談師”の神田伯山と、プロレスに魅せられた実況アナウンサーの清野茂樹。2人がテレビ朝日に残された貴重な映像を観ながら、プロレスの歴史をマニアックに語り尽くすのが、この『神田伯山の“真”日本プロレス』(CSテレ朝チャンネル)だ。講談師ならではの鋭い視点で試合を見つめる伯山と、あまりにも豊富な知識を持つ清野の化学反応で、収録はいつも、1993年の「全日本女子プロレス 夢のオールスター戦」ばりの長時間に! そこで、第3回の収録を終えたばかりの2人にインタビューを敢行。放送時間内に収まらなかった熱いプロレストークを“延長戦”としてお届けします。それでは皆さん、延長コールをご一緒に! “えんちょう! えんちょう!”(1984年、アントニオ猪木vsハルク・ホーガン戦より)
なお、本企画はこの番組が続く限り、毎回放送直後に延長戦を配信すべく、追い続ける所存です! どーですかお客さん!
取材・文/K-Shimbo(好きな異種格闘技戦は前田日明vsドン・中矢・ニールセン) 撮影/ツダヒロキ(同じく、ドン・フライvs藤原喜明)

 

<プロフィール>
神田伯山(かんだ・はくざん)●1983年東京都生まれ。日本講談協会、落語芸術協会所属。2007年、三代目神田松鯉に入門。2012年、二ツ目昇進。2020年、真打昇進と同時に六代目神田伯山を襲名。講談師としてもさることながら、講談の魅力を多方に伝えるべく、SNSでの発信やメディア出演など様々な活動を行っている。現在は『お願いランキング・太田伯山ウイカのはなつまみ』(テレビ朝日)、『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ)などに出演している。
清野茂樹(きよの・しげき)●1973年兵庫県生まれ。広島エフエム放送(現・HFM)でアナウンサーとして活躍。『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)で数々の名実況・名言を生み出した古舘伊知郎アナウンサー(当時)に憧れ、宿願だったプロレス実況の夢を実現すべく、2006年フリーに。2015年には新日本プロレス、WWE、UFCの実況を行い、前人未到のプロレス・格闘技世界3大メジャー団体を実況した唯一のアナウンサーになる。

『神田伯山の“真”日本プロレス』
CSテレ朝チャンネル 毎月第3土曜 午後11・00~深0・00
出演 神田伯山 清野茂樹(プロレス実況アナウンサー)
●“最もチケットの取れない講談師”の神田伯山と、プロレスに魅せられた実況アナウンサーの清野茂樹が、テレビ朝日に残された貴重な映像を観ながら、プロレスの歴史をマニアックに語り尽くす。そのほか、当事者を招いて真相を探る「真のプロレス人に訊け!」や、現役プロレスラーの魅力を深掘りする「最“真”日本プロレス」といったコーナーも。

伯山さんのインプット力を目の当たりにして、“これなのか!”(清野)

――以前から、伯山さんは清野さんと一緒に番組をやりたかったそうですが、実際に第3回まで収録しての感想を教えてください。

伯山 幸福な時間ですね。僕は清野さんを尊敬しているところが多々あって。膨大な数の試合を見ている上に、その記憶力というのが……、それはプロレスへの愛情とイコールだと思うんです。それを如実に感じて、感服しています。そういえば、この前、ラウェイ(注・ミャンマーの立ち技格闘技。地球上で最も危険な格闘技といわれる)の映画を観に行ったら、清野さんが少しだけ音声で出てて、実況している試合があったんですよ。

清野 そうですか! なんの許諾もなく(笑)。

伯山 幅広いな~と思って。そういう方とプロレスの番組をご一緒できるのは光栄なことだし、教わることが多いですね。

清野 僕は逆に、伯山さんのインプット力がすごいと思っていて。一流の講談師というのは、単に話を覚えるのではなく、自分の中に入れて、それを出すんだなという。そのインプット力を収録で目の当たりにして、“これなのか!”と。伯山さんはいつも、収録前にものすごい勉強をされているんですよ。

伯山 いやいやいや。

清野 本当に。スタッフもみんな驚いていました。しばらく、プロレスから離れていたとおっしゃっていますが、この番組に向けての準備がすごくて。そして、僕にいろいろと質問をしてくださるのですが、それがかなり知っている人の質問。上級者の鋭い質問が飛んでくるから、こちらも気が抜けないんです。

伯山 この収録は底なし沼みたいで、どこまで勉強していけばいいのか分からないんですよ。でも、プロレスが好きで、ちょっと詳しい人の平均的な知識量というのは、ちょうど僕くらいかなと思うんです。だから、その僕が本当の上級者の清野さんに質問していくという形が、観てもらいやすいのではないかと。本当に勉強になる、いい講義を受けさせてもらっているので、視聴者の方には、僕と一緒にプロレスの歴史を学んでいきましょう、という感じですね。

――以前の放送でアントニオ猪木vsタイガー・ジェット・シンを取り上げた際、レフェリーのミスター高橋がシンに張り手しているのを伯山さんが指摘していました。あれは清野さんでも覚えていないことだったんですよね。

清野 はい。僕も猪木vsシンの映像は観ていましたが、そんなところあったかなって。全然、気がつかなかったんです。そういった伯山さんの目の付け所は、さすがだなと思います。

伯山 そんなことないですよ。清野さんが言っていた、シンが試合前に花束嬢に蹴りを入れる場面を僕は覚えていませんでしたから。記憶の中でどちらを優先するかということだと思うんです。清野さんはミスター高橋の張り手よりも、花束嬢への蹴りを記憶で優先させたんだなという(笑)。それも面白いところですよね。

写真提供:テレビ朝日

超一流の人たちは、平気で自分がダメだったところも映そうとする(伯山)

――それでは、放送が終わったばかりの第3回の延長戦に入りたいと思います。今回はアントニオ猪木の異種格闘技戦を取り上げましたが、まずは1976年のモハメド・アリ戦はいかがでしたか?

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