現在発売中の本誌『TV Bros.8月号ラジオ特集号』では、広島の大人気ワイド番組『平成ラヂオバラエティ ごぜん様さま』(RCCラジオ)から横山雄二アナウンサーと河村綾奈アナウンサーの貴重な対談をお届けしました。
https://tvbros.jp/slider/2022/07/15/47785/
実は横山さんが取材現場に現れる40分前から、河村さんのみにお話を伺っていました。ここでは、大先輩、横山さんの前では言いづらそうなことも含めて語っていただきました。
取材・文/やきそばかおる 撮影/ツダヒロキ
<番組情報>
『平成ラヂオバラエティ ごぜん様さま』
広島・RCCラジオ 毎週月~金曜 午前9・00~11・40
出演(月)安仁屋宗八 桑原しおり (火~金)横山雄二 (火)渕上沙紀 (水)中根夕希 (木金)河村綾奈
放送開始から今年8月で5000回、来年3月に満20年を迎える朝の長寿番組。radikoを通じて全国各地からメールが届く。2018年10月放送の「4000回記念大感謝祭」が同年の日本民間放送連盟賞「ラジオ生ワイド番組部門」最優秀賞を受賞。
<プロフィール>
河村綾奈(かわむら・あやな)●1992年広島県生まれ。2014年にRCC(中国放送)入社。現在は『イマナマ!』(RCCテレビ 毎週月~金後3・40~6・56)などに出演。番組で出題する「ごぜん様クイズ」にちなみ、爆笑問題・太田光が『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で「河村ちゃんクイズ」を出題するコーナーも誕生した。
落ち着いた雰囲気のアナウンサーになりたいと思っていたけど…
――本日はよろしくお願いします。せっかくなので横山さんが現れるまで河村さんご自身のことをお聞きします。そもそもアナウンサーを目指したきっかけはなんですか?
最初に憧れたのは高島彩さんです。その後、加藤綾子さんにも憧れて、落ち着いた雰囲気のアナウンサーになりたいと思ってRCCに入社したはずなんですけど、『ごぜん様さま』を担当して9年経ったら現在のようになってしまいました(笑)。
――『ごぜん様さま』は2時間40分の放送のなかで卓球のラリーのような打ち合いが何度もありますよね。
話している側からすると2時間40分はあっという間です。横山さんの喋りたいことがあって、私も話したいことがあるなかで、お互いにオチを潰さないように着地点を考える……という流れの連続です。
――横山さんのすごいところを挙げるとすると?
たくさんあります! ひとつは常に面白いことを追い求めている肉食ぶりです。例を挙げると9時55分と10時55分はニュースが入るので、必ずその時間までに話を落とさないといけません。横山さんが凄いのは、たった数秒の間でも必ず面白いオチを入れようとするところです。私が「天気が気になりますね」といった普通のコメントをしてニュースにいってもいいわけですが、横山さんは何がなんでも面白いことを言ってニュースにいこうとします。面白いことに対する貪欲さを間近で学んでいます。
――ニュース前のコメントは確かに期待してしまいますね。
あとは、雑なように見えるかもしれませんが、実は後輩のことをとても気にかけています。横山さんはアナウンス部に滅多に姿を見せないんですけど、アナウンス部に置いてある勤務表をきちんとチェックしているようです。後輩に対して「最近、忙しいだろ?」とか「最近、ヒマなんだって?」と声をかけることもあります。いろいろな人の状況を頭に入れて全体のバランスをとっているところがあります。それに後輩の話をよく聞いてくれるんですよ。「話し上手は聞き上手」といいますが、横山さんはまさにそのタイプだと思います。『ごぜん様さま』のトーク中も私が話す内容を考えているだけではダメで、横山さんはパートナーの話をきちんと聞いた上でさらに面白い方向に膨らませています。頭の回転がものすごく速いんです。逆に9年間も一緒に放送していると「話が迷子になっている」といった心の動きも分かるようになりました。
――以前、横山さんが放送で「俺が話している時に、そもそも何の話をしていたのか分からなくなる時があって、河村はそのことを察知してメールをそっと渡して見せてくれる」と言っていましたよね。
何千回もアイコンタクトをしているから、生放送中の呼吸は分かるようになりましたね。
『ごぜん様さま』が誰かの気持ちを楽しくしたり、背中を押している
――ほかに生放送中の掛け合いで気をつけていることは?
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