フィロソフィーのダンスメンバーが、偏愛ジャンルの達人と濃厚トーク! 日向ハルが憧れているミュージカルのステージで活躍する、元AKB48田野優花さんがゲスト。初対面というふたりだけど、会った瞬間から盛り上がっていたそのワケとは…?
取材&文/東海林その子 撮影/玉井美世子
目次
●インスタのDMでアツい相談を送ったことがあるんですけどすごい丁寧に返信してくれて感激でした(日向)
――おふたりとも、対面した瞬間から盛り上がっていましたね!
田野 ハルさんがこんなにちっちゃいと思ってなかったんです!
日向 そこですか(笑)! 田野さんは何センチでしたっけ?
田野 151です。今ちょっと靴で盛っていますけど。
日向 じゃあ7センチくらい違いますね。私、144で。
田野 え、たかみなさん(高橋みなみ)よりちっちゃい!
日向 たかみなさんよりちっちゃいって言われたの、初めて! AKBさんを感じることができて光栄です(笑)。
――もともとおふたりはSNSで繋がっていたんですよね。
日向 そうですね。3〜4年前にAKB48 さんにめっちゃかわいい人がいる!と思って。
田野 何で知ってくださったんですか?
日向 それが思い出せないんですよ…。インスタグラムの徘徊が趣味なので、そのときに見つけたのかもしれないです。それでフォローしたらちょっと経ってから返してくださって、何回かDMで連絡を取ったり、ミュージカルを見に行かせていただいたりして。会ったこともないのに、「ミュージカルにはどうやったら出れますか?」みたいなDMを送ったりしました(笑)。
田野 そう、私びっくりしちゃって。結構な長文DMが届きましたからね(笑)。でも新しいことに興味が出始めたときって、何からしたらいいかわかんないじゃないですか。その気持ちはすごくわかるし、私に聞いてくれたのがめちゃくちゃ嬉しくて、もうしっかり返して。
日向 リアルな回答をくださって、本当にタメになりました。ありがとうございました。
――田野さんがフォローを返したときは、日向さんのことはご存知だったのでしょうか。
田野 申し訳ないのですが、当時は知らなかったんです。なので、「フィロソフィーのダンス」ってどこからどこが名前なんだろう?って(笑)。でも私、奇抜な感じとか、男ウケしないような服を着ている女の子が好きで、(日向さんのインスタに)そういうスタイリングの写真が載っていて「サリバン(ジョンローレンスサリバン)のパンツ穿いてるじゃん!」と思って(笑)。調べたら、アイドルをやられているんだと知って。
日向 サリバンのパンツ穿いていてよかった〜(笑)。
田野 いないですよ、アイドルでサリバンのパンツを穿いている人は(笑)。
――そこからパフォーマンスもご覧になったり?
田野 はい、もちろん。歌、もう化物ですね。びっくりしました。ミュージカル、めっちゃ出てほしいと思いました。
日向 とんでもないです。でも、田野さんに化物と言ってもらえて嬉しいです(笑)。
●ハルさんがミュージカルを好きになったきっかけが私と全く同じなのでびっくりしました!(田野)
――今回の対談は日向さんがミュージカルに興味を持ったことがきっかけですが、どういった部分に惹かれたのでしょうか。
日向 小さい頃から歌とダンスはずっと好きだったんですけど、そこがセットじゃなくて、どっちも別々に並行して続けてきて。私はもともとバンドをやっていたんですけど、すごく簡単に言うと“バンドだけで食べていくのは難しいな”と思ってアイドルを始めたんです。まさか歌とダンスがくっつくとは考えていなかった中で、ミュージカルを見たときに「これだ!」と思うくらいしっくりきてしまって、そこからやりたい!と思うようになりました。好きなものが合わさった正解の形に気づいた瞬間が、「ドリームガールズ」を見たときだったんです。
田野 びっくりしたんですけど、私も全く同じだったんですよ。とにかくダンスが好きで、歌もやっていて、生のエンタメが好きだったけど、舞台を見に行くきっかけってなかなかないじゃないですか。梅田(彩佳)さんのミュージカル(「イン・ザ・ハイツ」)は演出と振付がAKBでお世話になっている方だったから、スタッフさんと一緒に行ったんですけど、そのときにもう「私、これやりたいわ」みたいな。すぐそこにある舞台なのに、すっごくキラキラして見えたんです。それに感動して、私もあっち側に立ちたいと思ったんですよね。
日向 おんなじだ。演技はどの作品が最初だったんですか?
田野 「ウィズ」です。お芝居は好きじゃなかったし無縁だと思っていて、それで一回目の(宮本)亜門さんのオーディションを断っているんです。当時は子供すぎて、あんなにすごい人だって知らなかったし、なんで受けさせられているんだろうと思って(笑)。亜門さんに「この中で受けたくないと思っている子いる?」と聞かれて、私と何人かが手を挙げて、「じゃあ出ていいよ」と言われたから「ありがとうございます。失礼します」って。
日向 めっちゃ面白い(笑)。
田野 でもそのあとに「イン・ザ・ハイツ」を見て「あれ?やりたいかも!」と思って(笑)。二回目のオーディションが開催されるときに、「これは受けるのに相当の覚悟がいるぞ、やるからには中途半端なことはできない!」ってめちゃくちゃ頑張ったんですよ。そしたら亜門さんが「オーディションから帰った子だよね?」と覚えていてくださって、「はい! 今回は違います」って話して。
日向 すごいなぁ。
●今すぐは難しいっていうのは承知の上で、夢を叶える努力したいです(日向)
――演技はどういうところに抵抗があったんですか?
田野 ドラマや映画は好きですけど、見ている側でよくて、私が演じる必要なくない?みたいな。自分が芝居したいとは思わなかったんですよね。
日向 まだ出てもないのにあれですが、ちょっと分かるかもしれないです。私もミュージカルに出たいけど演技よりも歌って踊りたいという気持ちが先行していてファンの方から「演技の練習してるの?」「いつかハルちゃんが主演を張れるように」と言われるんですけど、ポジションにはこだわってなくて、自分にとって幸せだと思える価値観があのステージの上にあると思うから行きたい気持ちが強いんです。ただステージに立つのであれば確実に演技力は必要とされるので、そのために努力する覚悟はあります。今のような歌で表現するのとはまったく違うし、自分を表現することやさらけ出すことはまだ全然できないから、かなり壁にぶつかるだろうけど、叶えるために努力したいです。
――日向さんはグループとして活動しながら、ミュージカルをやってみたいと考えているんですか?
日向 そうですね。でもミュージカルって長期間スケジュールが押さえられるので、並行しての活動は厳しいというのも分かっていて、そこは最初にぶちあたった壁でもありました。フィロソフィーのダンスでまだまだ上を目指したいですし、グループで叶えたい夢もあるので、正直いつチャレンジできるかは先が見えてない状態なんです。ただやりたいという気持ちがあるから発信していて、いつかその時が来たら挑戦できたらいいなと。
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