ミキ亜生「感度ゼロからのスタート」

ミキ・亜生によるカメラ連載第13回「ストロボの可能性を学ぶ」後編

愛猫5匹をうまく撮るために昨秋、ミラーレスデジタルカメラを購入したミキ・亜生によるカメラ連載。第13 回はストロボを使って、さまざまな撮影方法に挑戦しました。後編では、さらなるストロボ撮影の可能性を楽しみます。

編集/藤本あき
取材・文/高本亜紀
撮影・撮影指導/大槻志穂

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ミキ亜生

「後幕シンクロ」「先幕シンクロ」で光を流し「マルチ発光」でコマ送り風カットを楽しむ

大槻 もう一つ、「後幕シンクロ」と「先幕シンクロ」というのがあって。シャッタースピードを遅くして、シャッター幕の開いている間に一度ストロボを焚くことでできる方法なんですけど、光が流れるような写真が撮れるんです。両方やってみましょうか。

亜生 後幕は夜に走っている車のライトが残像みたいになるやつですよね? 僕、先幕は見たことがないです。

大槻 先幕は最初にストロボが焚かれるので、シャッター幕が開いた瞬間の被写体がクリアに写り、後が残像になります。動いている車のライトなら車の前に光の筋が写ります。

亜生 その場合、露出はどうなるんですか?

大槻 どのくらい光を流したいかによります。1秒分の残像を残したいか5秒の残像を残したいか。ただ、ピントは合わせたいので、F値は大きめに設定します。

亜生 すごっ。そんなんもできるんですね。瞬時にいろんなことを判断して、いろんな撮り方ができるプロのカメラマンさんってほんまにすごい。僕は撮ってもらう側でもありますけど、カメラマンさんが撮ってくれた写真を見て驚くことは多いですもん。

大槻 じゃあ、先幕をやってみましょうか。手に持ってるペンライトは最初消しておいて、ストロボが光ったあとにすぐ点けて2秒間、光を動かしてもらえますか?

▼亜生が「先幕シンクロ」で撮影

ミキ亜生

亜生 (撮れた写真を見て)あはは! すげえ! おもろっ!

大槻 次は後幕になるので最初に動いてみてください。

▼亜生が「後幕シンクロ」で撮影

ミキ亜生

亜生 すげえ! これってシャッターはいつ押してるんですか?

大槻 どちらも最初です。亜生さんの顔にピントを合わせていて、先幕は最初にストロボを、後幕は最後にストロボを焚いているというだけです。

亜生 そういうことか。それで見え方が変わるんや。めっちゃおもろいやん。

大槻 最後は「マルチ発光」を試してみましょう。肉眼では見えない真っ暗な中で少しずつ動きながらシャッター幕が開いている間に複数回ストロボを焚くと、コマ送りのように写るんです。

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