気付けば2021年もあっという間に終了間近。この期間は、業種によっては休みのところもあるし、学生は冬休み真っ最中だ。そのため、1年の中で最も時間的に余裕があるという方も多いだろう。しかし世の中はまだまだCOVID-19の感染再拡大に予断を許さない状況でもあり、例年通りに過ごすのもまだ気が引けるところもある。そんな時にピッタリなのがそう! 自宅で映画鑑賞である。年中やっていることではあるが、この時期の鑑賞体験はいつもよりスペシャル感が増す。今年最後は何を観よう、映画初めは何にしようと考えるだけでワクワクするものだ。今回は、その選択肢の一つになればということで、個人的におすすめの正月映画を紹介していきたい。
【筆者プロフィール】
人間食べ食べカエル
●Twitterで人喰いツイッタラーをやっています。ID @TABECHAUYOで検索すると出てきます。他には、映画秘宝様やciatr様等にも寄稿しています。人が食べられる映画が大好きで、1番お気に入りは「ザ・グリード」です。これを観ると物凄く食欲が湧くんですよ。
1.『エンド・オブ・デイズ』
最初に紹介するのは『エンド・オブ・デイズ』だ。
実はこのコラムで何を紹介しようかずっと迷っていた。本作は定番中の定番だが、ベタ過ぎるかなと思ったりもして、何か別の作品を探し回っていたが、何周かして「これを紹介しなければ始まらない!」という結論に至った。みんな大好きアクション俳優アーノルド・シュワルツェネッガー主演で送る本作は、1999年から2000年(ミレニアム)へ移る直前の大晦日を舞台にしたオカルト・アクション大作である。自暴自棄に陥った元刑事のジェリコ(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、大晦日直前のある日、奇妙な事件に遭遇する。それを機に彼は、サタン(ガブリエル・バーン)との戦いに巻き込まれていく。人類の存亡のカギを握るのはクリスティーン(ロビン・タニー)という少女。ジェリコは彼女を、そして世界を救うことができるのか!?『カプリコン1』や『サドン・デス』や『レリック』など、数々の名作を手掛けてきた名職人監督ピーター・ハイアムズの作品なだけあって非常に面白い。序盤からシュワがダイナミックなアクションを披露して掴みバッチリ。舌のないはずの男が言葉を発すという奇妙な出来事が、やがて世界を揺るがす危機に繋がるという導入にも引き込まれる。キャラも魅力的だ。いつものシュワよりも荒み気味なジェリコのキャラが本当に良い。彼の、かつて妻子を失ったことで信仰心も消えた設定が、悪魔との戦いという信仰ド真ん中を行く展開に上手くハマる。彼の信仰心が試されるクライマックスは何度見てもグッと来る(そこで彼がする選択もまた良い)。また、対するサタンも色気抜群で素晴らしい。ガブリエル・バーンはめちゃくちゃハマリ役だ。悪の権化ながらゾッとするほどの魅力がある。その他、脇の悪魔の使い的なキャラに至るまで、一発で印象に残る個性的な登場人物が揃っている。
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